ベントレー 次世代車コンセプト『EX 15』発表 最上級リムジン、ミュルザンヌ後継か

公開 : 2025.07.10 06:45

ファーストクラスのキャビン

EX 15は、大型のラグジュアリーカーとしては異例の3シーターレイアウトを採用。助手席は電動で前後にスライドし、ドアを開けると90度回転してエレガントに乗り降りすることができる。このレイアウトは、かつてのベントレーの会長であり、レーシングドライバーでもあったウルフ・バーナート氏のクルマを彷彿とさせるものだ。

「バーナートは遊び心のある人物でした。自ら好んで運転していましたが、時には後部座席でウイスキーを飲みたくなることもあったようです。また、ガールフレンドも一緒に乗せて、彼女が後部座席に座ることもありました。それはまさに、自分のためのクルマでした」とペイジ氏は語る。

ベントレー『EX 15』コンセプト
ベントレー『EX 15』コンセプト    ベントレー

テールゲートにはピクニックシートとシャンパンクーラー、助手席側に逆開き式(観音開き)ドア、そして駐車時に開くルーフが備わり、乗員は降りるときに車内で立ち上がることができる。さらに、助手席の足元に設置するドッグキャリアも特別に設計された。

「人々は真のラグジュアリーという概念を大変好んでいるということに気づきました。そして、犬は今や非常に重要なアクセサリーとなっています」

キャビンは、VIPの乗員が目的地に到着した際に、ドラマチックな登場を演出することを目的としている。

「最も重要な人物が後部座席に座り、目的地に到着すると、2枚のドアが開き、シートが回転し、ルーフが後方に開いて『到着の芸術(the art of arrival)』が表現される、というコンセプトです。インスタグラムで話題になるような、スタイリッシュに到着する人物の姿を捉えたかった」

通常、このような奇抜な機能は量産バージョンでは不採用となってしまうが、ペイジ氏は「このコンセプトが魅力的かどうかを判断するため、すべて実現可能なパッケージに基づいて設計しました」と語っている。

一方、ダッシュボードの中央には、車内のさまざまな機能を操作するための物理ダイヤルがあり、その中に充電状態やナビゲーションの方向指示などを表示できる小さなデジタルディスプレイが組み込まれている。

「機械式時計とデジタル時計を同時に持っているようなもの」とペイジ氏は述べ、タッチスクリーンを中心としない新しいダッシュボードデザインを模索し、EXP 15ではアナログ操作に重点を置いていることを強調した。

「特に当社が参入している市場では、フルデジタルスクリーンに少し飽きてきていると感じます。プレミアムブランドだからこそ、他社にはできないような、ハイレベルの機械的なディテールを維持しているのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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