【イタリア車乗り待望の1台】新型ランチア・イプシロンに渡辺敏史が初試乗!ついにどんなクルマかが明らかに
公開 : 2025.07.29 12:05
より電気仕掛けで走ってる手応え
e-DCTの走りは既に前述のフィアット600ハイブリッドやアルファ・ロメオ・ジュニアなどで体感していたが、新型イプシロンのそれは端的にいって、単独走行もしくはアシスト走行などモーターの加わる域が明らかに広い。つまりこちらの方が、より電気仕掛けで走ってる手応えが強く感じられる。
ホイールベースも若干長く、重量も嵩み空気抵抗も大きいSUV系のMHEVにはモアパワーが求められるのに対して、新型イプシロンのMHEVはひと回り小さく軽い普通のBセグメント用に最適化されているがゆえ、モーターの出力を高めて稼働機会を増やしていると考えられる。日本には未導入ながら、同じパワートレインを積む208やコルサも恐らくは同じようなドライブフィールだろう。

中間域にグッとトルクの実が詰まったような応答性のパワートレインに件のフットワークという新型イプシロンのキャラクターは、突出した刺激はなくも、過ごした時間に比してじわじわと旨味が増していく、そんな類なのではないかという気がする。
思えばテージスやテーマといった往年のランチアたちにもそんな一面があった。そういう意味で、ランチアの名脈は新型イプシロンも活き続けることになるのではないだろうか。






































