生き残った5気筒ターボ 4代目 アウディRS3(1) ワイドフェンダーが包む傑出ハードを略説

公開 : 2025.08.20 19:05

直接的なライバルはAMG A 45程度

インフォテインメント用として、10.1インチのタッチモニターがダッシュボード中央に備わる。メニュー構造は論理的にデザインされ、反応は即時的ではないものの、派手すぎないグラフィックで操作しやすい。

メーターパネルもモニター式。複数のデザインから選択できる一方、スポーツ度の濃いモード時は少し複雑な表示になり、見にくいかもしれない。

アウディRS3 スポーツバック・カーボン・フォアシュプルング(英国仕様)
アウディRS3 スポーツバック・カーボン・フォアシュプルング(英国仕様)

価格は、試乗したスポーツバック・カーボン・フォアシュプルングで、英国では7万330ポンド(約1393万円)から。RSバケットシートやカーボンセラミックブレーキを追加すると、小さくない増額となる。素のRS3でも、6万2120ポンド(約1230万円)する。

英国では、既にホンダシビック・タイプRやトヨタGRヤリスを購入できない。BMW M2は価格が近いものの、趣向が違う。直接的なライバルは、メルセデスAMG A 45程度といえるだろう。

走りの印象とスペックは、4代目 アウディRS3(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

4代目 アウディRS3の前後関係

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