【ミゼットの時代から続く挑戦】大阪・関西万博でも実証を行ったスモールモビリティ!ダイハツ『eスニーカー』発売開始

公開 : 2025.09.03 17:25

育ちの違いが走りに出ている

大径タイヤは段差を乗り越えやすくするとともに、乗り心地に気を配った結果とのこと。段差乗り越え高さは7.5cmとトップレベルで、たしかに試乗でも段差のついたセクションをスムーズに通過できた。

グリップを捻るタイプのアクセルは、モーターサイクルに乗り慣れた僕はスッと入り込めたが、アクセルを戻したときの減速は、かなりダイレクトだった。万博会場のような混雑した場所で、まわりの人に接触しないことを第一に考えたそうで、育ちの違いが走りに出ていると感じた。

今回は実際に試乗し、段差もスムーズに乗り越えることを確認できた。
今回は実際に試乗し、段差もスムーズに乗り越えることを確認できた。    森口将之

バッテリーは脱着式で重さは2.5kg。満充電までの所要時間は約2.5時間で、連続走行距離は約12kmだ。これらの数値はトヨタC+walk sとまったく同じなので、グループ内で共用している可能性もある。

電動車いすの最高速度は6km/hなので、計算上は2時間走れることになるが、スズキET4Dはバッテリーが固定式ながら31km、WHILLのmodel Rは脱着式で17.2kmを達成している。

居住環境によって固定式か脱着式か選択肢が変わりそうだが、移動をこれに依存している人にとっては、もう少し余裕があるとありがたいだろう。

価格は41万8000円で、スズキET4Dとまったく同じ。ちなみにC+walk sは8万円高く、model Rは6万円ほど安い。いずれも福祉車両になるので消費税は非課税だ。

車両以外でダイハツの強みを挙げるとすれば、介護事業者向けの送迎サービス『ゴイッショ』、『らくぴた送迎』を自ら考案し、運営していることだろう。こうしたサービスとe-SNEAKERをリンクさせれば、介護現場でのスタンダードになる可能性も出てくるのではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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