知る人ぞ知るルノーの名車・珍車 22選 博物館コレクションから
公開 : 2025.09.06 18:25
ルノーが2027年に開設予定の新しい博物館から、マニアックで見過ごされがちなクルマを22台紹介します。先進的なスポーツカー、地味な低価格車、F1用エンジンを積んだミニバンなど、同社の豊かな歴史を振り返ります。
もくじ
ー低価格車からF1ミニバンまで
ー1910年 タイプAG
ー1932年 レイナステラ
ー1934年 セルタキャトル
ー1935年 ヴィヴァ・グラン・スポール
ー1949年 4CV
ー1952年 4CVバルケット1064 - ヴェルネ・ペラール
ー1957年 フレガート・リムジン
ー1958年 フレガート・スポール
ー1961年 フロリード
ー1962年 3
ー1966年 10
ー1968年 ドーフィン・ゴルディーニ
ー1974年 12 TS
ー1975年 16 TX
ー1978年 アルピーヌA442 B
ー1979年 RS10
ー1980年 エスタフェット
ー1985年 マキシ5ターボ
ー1992年 トゥインゴ
ー1994年 エスパスF1
ー2021年 Suite No4
ーダン・ローリングスの5
低価格車からF1ミニバンまで
ルノーの歴史は豊かで、予測できない展開も多い。同社は1899年に設立され、エンジニアリング、レース、そしてラグジュアリーといった各分野で傑出した存在となった。
多角的な事業を展開し、ファミリーカー、トラック、バスにとどまらず、排気量9.1Lの40CVでモンテカルロ・ラリーを制覇したり、航空エンジンを製造したりもした。

戦間期、ルノーのモデルラインナップは保守的で、シトロエンがフランス最大の自動車メーカーに躍進したが、やがてシトロエンの経営が破綻してからもルノーは堅調だった。
第二次世界大戦が終結すると、ルノーは自動車産業に本腰を入れ、CEOの暗殺を含む80年の波乱を乗り越え、現在も繁栄を続けている。
これを記念して、ルノーは2027年にフラン工場内に博物館を開設する予定だ。この工場ではこれまで1800万台が生産されてきた。今回は、800点を超えるコレクションの一部を紹介する。
1910年 タイプAG
タイプAGはタクシーとして設計された最初期のモデルの1つである。ロンドン、ニューヨーク、そしてもちろんパリでもタクシーの代名詞となった。馬車に代わる移動手段であり、ドライバーにとっての大きな魅力の1つが、交換可能な燃料タンクだ。同僚と燃料の共有で揉めることなく運行できた。
第一次世界大戦中の1914年、パリ防衛のためのマルヌ会戦に4000人の兵士を輸送する任務に、パリ中のタクシーが動員された。いわゆる「マルヌのタクシー」だ。その大半を占めていたタイプAGは、フランス国内で英雄的な地位を獲得した。

1932年 レイナステラ
レイナステラはルノーのフラッグシップモデルとして、イスパノ・スイザ、ロールス・ロイス、ダイムラー、リンカーン、パッカード、キャデラックに対抗するために設計されたものの、不運なことに、その発売時期はちょうど1929年の世界恐慌と重なってしまった。全長5.3mの車体に7.1L直列8気筒エンジンを搭載した高級車で、購入も維持も高額だったため、生産台数は数百台に留まった。
また、ボディにアルミニウムを多用していたことから、第二次世界大戦中に航空機の材料として再利用され、現存する車両は非常に少ない。

1934年 セルタキャトル
ルノーは第一次世界大戦前、フランス最大の自動車メーカーであり、戦後も技術とデザインの両面で保守的な姿勢を貫いた。それに対し、ライバルのシトロエンは革新に力を入れていた。
1934年のシトロエン・トラクシオン・アヴァンは、前輪駆動、独立懸架サスペンション、モノコックボディ、ラック&ピニオン式ステアリングといった先進的な技術を採用していた。一方、ルノーのセルタキャトル(Celtaquatre)はリジッドアクスル式で、見た目も乗り心地も古臭い印象があった。価格ははるかに安かったものの、販売台数ではトラクシオン・アヴァンやプジョー301に大きく水をあけられた。































