【ニュル北コース14秒短縮】ポルシェターボ50周年!新型911ターボSがツインeターボ+ハイブリッドで登場

公開 : 2025.09.09 07:05

最初のポルシェターボである930が登場して50年となる今年、最新のポルシェ911ターボSがリリースされました。よりワイドなボディには3.6L水平対向6気筒ツインeターボエンジンとハイブリッド&4WDの高度に電化された、最上位スポーツカーのコンポーネントが搭載されています。

最新のポルシェ911ターボSを発表

ポルシェ・ジャパンは9月8日、新型『911ターボS』および『911ターボSカブリオレ』の予約受付を全国のポルシェ正規販売店にて開始した。

ポルシェ911のトップモデルである新型『ターボS』と『ターボSカブリオレ』は、9月9日よりドイツのミュンヘンで開催のミュンヘン・モーターショー(IAAモビリティ2025)において発表される。

新型ポルシェ911ターボS
新型ポルシェ911ターボS    ポルシェ・ジャパン

新型911ターボSは、711psのシステム出力を誇る『ツインターボT-ハイブリッドドライブトレイン』を搭載した4WDスポーツカーで、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は322km/hに達する。トランスミッションは全車に2ペダルの8速PDKが組み合わされる。

ニュルブルクリンク北コースでのタイムは先代モデルよりも約14秒短縮され、卓越したパフォーマンスと高級感、長距離走行時の快適性、そして日常での使いやすさを兼ね備えた、これまでのポルシェ911の中で最もパワフルなモデルとなった。

ボディタイプはクーペとカブリオレが用意され、ステアリング位置はともに左右から選択可能だ。世界のスポーツカーのベンチマークたる911ターボSは、新世代となりあらゆる面で再びその水準を大きく引き上げた。大幅な性能向上、力強いデザイン、インテリジェントなエアロダイナミクス、最適化されたシャシー、そしてさらに充実した専用装備を得てデビューする。

新型ポルシェ911ターボSシリーズの価格は、クーペが3635万円、カブリオレが3941万円となる。

ツインターボT-ハイブリッドドライブ

930型で初めて登場した『ポルシェターボ』から50年後に登場した、新型ポルシェ911ターボSに搭載される新開発のパワートレインは、711psのシステム出力を達成した。最大トルクは81.6kg-mを2300〜6000rpmの広い回転域で発揮、非常に広いピークを描くパワーカーブが特徴である。

3.6L水平対向6気筒エンジンには400Vシステムの革新的で軽量な『T-ハイブリッドテクノロジー』を搭載し、先代モデルから実に61psのパワーアップを果たした。

新型ポルシェ911ターボS
新型ポルシェ911ターボS    ポルシェ・ジャパン

『T-ハイブリッドパワートレイン』は現行型911カレラGTSで初めて搭載され、ターボSへの採用に向けて大幅な改良が加えられた。搭載される『電動エグゾーストガスターボチャージャー(eターボ)』はGTSの1基からツインターボ化され、タービンとコンプレッサーも専用設計となる。

2基のeターボは性能の向上のみならず、より高いレスポンスも実現している。また、1.9kWhのコンパクトで軽量な高電圧バッテリーもGTSと同様に採用された。

トランスミッションの『8速PDK』には電気モーターが組み合わされ、『ポルシェトラクションマネジメント(PTM)4WDシステム』にパワーを伝達する。これにより、新型ターボSクーペの0-100km/h加速タイムは先代より0.2秒短縮の2.5秒となり、0-200km/hでは0.5秒短縮の8.4秒を記録した。また、最高速度は322km/hに達する。

また、軽量なチタン製のリアサイレンサーとテールパイプトリムを備えた新しい『スポーツエグゾーストシステム』が標準装備され、非対称タイミングを採用した3.6L水平対向エンジンとともに、エモーショナルでよりシャープなサウンドを実現している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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