ベルトーネを救った快作 アーノルトMG ドロップヘッド・クーペ(1) 目指すは英伊の融合

公開 : 2025.09.27 17:45

人が乗るだけで傾くほど柔らかいサス

200台の生産にあたり、TDのシャシーをMGから仕入れたのはスタンレーだった。改良は施されず、人が乗るだけで傾くほどサスペンションは柔らかい。

車内の多くの部品も、MGから流用。メーターパネルはTDのものを上下反転し、金属製のダッシュボードへ組まれている。スピードとタコ、2枚のメーターが大きく、見た目は現代的だ。シンプルなシートと美しいドアハンドルは、新しくデザインされている。

アーノルトMG ドロップヘッド・クーペ(1953〜1954年/北米仕様)
アーノルトMG ドロップヘッド・クーペ(1953〜1954年/北米仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

TDには備わらない装備が、ワインダーで上下できるサイドウインドウ。1963年にMGBが発売されるまで、戦後のMGには与えられることがなかった。

モノコック構造ではなく、別体フレームに載るボディはフロアが高い。ウエストラインも、その分持ち上げられている。それでも、ボディの中へ身を収めた感覚はある。シャシー技術は戦前にあり、全幅は不自然に狭いが。

走りの印象とスペックは、アーノルトMG ドロップヘッド・クーペ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

アーノルトMG ドロップヘッド・クーペの前後関係

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