フェラーリ849テスタロッサが早くも日本上陸!切り札のパワーネームはどこまでインパクトを与えるか【元専門誌編集長の視点】

公開 : 2025.09.24 20:00

『ジャッロ・アンブラ』と呼ばれるメタリックイエロー

今回会場に持ち込まれた849テスタロッサは、『ジャッロ・アンブラ』と呼ばれるメタリックイエローだった。テスタロッサの車名から勝手に赤いボディを想像していたので、実車を見て驚いた。

第一印象は、「写真で見るよりもかなりいい」というものだ。2週間前に初めて見た時は、フロントの黒いマスクのインパクトが強すぎてアンバランスに感じていたのだが、実際は周囲と調和し、デザイナーが狙ったという未来感も適度に表現されていると思う。

849テスタロッサのネタ元となる往年のレーシングカー、『512M』。
849テスタロッサのネタ元となる往年のレーシングカー、『512M』。    フェラーリ

フロントディフューザーがかなり長く、その両サイドのカーボンパーツとの組み合わせで、これはかなりのダウンフォースを稼ぎそうと感じた。より大きくなったサイドエアインテークも含めて、ネタ元となったという往年のレーシングカー『512M』を受け継いだ雰囲気が各所に感じられ、機能、デザイン、過去、未来を融合させたことが伺える。

SF90ストラダーレをかつて試乗した際、フロントに搭載された2基のモーターを左右別々に制御するベクタリング効果が絶大で、「なんと楽しいスポーツカーなのか!」と感動したことを覚えている。SF90ストラダーレはトータル1000psのパワーに話題が行きがちで、そして849テスタロッサは車名やデザインに注目が集まる中、各部を改良してきた熟成具合を想像すると、試乗に対する期待は今から高まっていく。

なお日本での価格は、849テスタロッサが6465万円、849テスタロッサ・スパイダーが7027万円となり、アセット・フィオラノ仕様はプラス602万7000円を予定するという。

これだけ早いタイミングで日本へ上陸したということは、トランプ関税に揺れる北米市場や不調の中国市場をよそに、本国からかなり期待されている証拠だ。果たして『テスタロッサ』という切り札ともいえるパワーネームを得て、どれだけのインパクトを日本市場に与えるか。注目したいと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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