パンクな仕掛け人 ブガッティのデザイン責任者が音楽から得るもの フランク・ヘイル氏に訊く古典と現代性の融合

公開 : 2025.10.13 11:45

大衆車か超高級車か、究極の二択

では、両極端な経験を持つ数少ない人物である彼に、核心的な質問を投げかけよう。100万人が買う1万ポンド(約200万円)のクルマか、それとも1000万ポンド(約20億円)以上で売れる1台か、設計するならどちらを選ぶ?

「難しい質問ですね。幸せそうな家族を乗せたスコダ・ラピッドがわたしの横を通り過ぎるのを見るたびに、嬉しくなります。新車当時、好きな仕様で注文できたのに、自分では買わなかったことを今になって後悔しています。グレーのボディに、赤いディテールを施したシートのモンテカルロ仕様が欲しかった」

フランク・ヘイル氏
フランク・ヘイル氏

中古車を探しても、この組み合わせにはなかなか出会えません。だから、もしセダン版を持っている人がいたら、教えてください。わたしがデザインしたモデルですから。買ってしまうかもしれませんね」

ヘイル氏の愛車は?

フランク・ヘイル氏の個人的なカーコレクションにはブガッティはないが、アウディS6、E92型BMW M3、ポルシェ911 GT3といった逸品が名を連ねる。

しかし、彼が最も愛おしそうに語るのは、意外な1台だった。1987年式のジープチェロキーだ。

新車の時に父親がカナダから輸入したもので、今も日常的に使用されているという。インスタグラムで定期的に更新される動画では、ヘイル氏が10万人以上のフォロワーに向け、自宅で行うメンテナンス作業を解説している。次回の動画はフューエルレギュレーターの交換だそうだ。お楽しみに。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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