室内灯LED化&令和ではありえない装備!【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画#3】

公開 : 2025.10.17 12:05

おまけ:令和の今ではありえない珍装備

これだけでは1本の連載として心配なので(笑)、最後におまけとしてB11型サニーが採用していた珍装備、『サイドウインドウオープナー』をご紹介します。

これはカリフォルニアの上位グレードに設定されていた装備で、サイドブレーキ後部に設けられたレバーで右側のリアクォーターウインドウを手動開閉できるというもの。レバーからワイヤーを車体下部に這わせてリアまで伸ばしているわけで、令和の今では考えられないほど手間がかかった装備です。現在なら手元スイッチ+モーターで済ませてしまうでしょう。

レバー操作でリアクオーターウインドウの開閉が可能な、サイドウインドウオープナー。換気に便利なので頻繁に使っているのですが、ワイヤーが切れたらどうしよう(笑)。
レバー操作でリアクオーターウインドウの開閉が可能な、サイドウインドウオープナー。換気に便利なので頻繁に使っているのですが、ワイヤーが切れたらどうしよう(笑)。    遠藤イヅル

なおB11型サニーでは、セダンの『SGLエクストラ』は同様のレバーでリアドアのリモコンロックが可能(!)だったり、前期型のみに存在したクーペでも、サイドウインドウの開閉が行えました。当時の日産車の一部にも備わっていましたね。

なぜこんな面倒な設計を採用していたかというと、昭和50年代末までは、サニーなどの大衆車は現在より電動装備が圧倒的に少なかったのです。B11型では、最上級グレードにさえパワーウインドウが付きませんでした。電動装備が高価だっただけでなく、車種のヒエラルキーが重視された時代では、上位車種のブルーバードなどとの差別化が必要だったのかもしれません。

しかし昭和60(1985)年にデビューした後継モデルのB12型からは、上位グレードにはパワーウインドウが標準で備わるようになりました。確かにこのあたりから国産大衆車は目覚ましくグレードアップしていますよね。

おっと、おまけの装備紹介が長くなってしまいました。次回は何について書きましょう。内外装や機関系のトラブルなど、ネタはまだまだいっぱいあります(涙)。

(当連載は不定期掲載ですが、主に金曜日お昼頃に公開予定となります)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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