部品を外され、哀愁漂うアイダホのクラシックな廃車 40選(後編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.11.09 11:45

ビュイック・センチュリオン(1973年)

1971年から1973年にかけて生産されたビュイック・センチュリオンは、特に生産期間が短いモデルである。標準エンジンは175psの5.7L V8だが、この個体は有料オプション(200ドル)の250psの7.5L 455 4バレルを装着している。

センチュリオンは3年間で11万539台が販売されたが、1973年式の2ドア・ハードトップは1万7000台にも満たなかった。

ビュイック・センチュリオン(1973年)
ビュイック・センチュリオン(1973年)

クライスラー・ニューヨーカー・デラックス(1955年)

1955年式のクライスラーは、伝説的な自動車デザイナー、ヴァージル・エクスナー氏の手による傑作だ。1955年にインペリアルが独立したブランドとなったため、豪華なニューヨーカー・デラックスはクライスラーの最上級モデルに位置づけられた。販売された5万2178台のニューヨーカーのうち、半数以上がこのような4ドアのデラックスセダンだった。

クライスラー・ニューヨーカー・デラックス(1955年)
クライスラー・ニューヨーカー・デラックス(1955年)

MG MGB

米国の廃車置き場に、1970年代のMGBが数多く残っていることには驚かされる。とはいえ、通常はこの個体より状態が良い。この個体の唯一の救いは、あの忌々しいゴム製バンパーが外されている点だろう……。

米国はMGにとって圧倒的に最大の市場であり、1962年から1980年までに英国で生産された51万2243台のMGBのうち、29万8052台が大西洋を渡った。

MG MGB
MG MGB

オースチン・カンブリアン

こちらははるかに希少だが、かなり魅力に欠ける英国からの輸入車だ。オースチンA55ケンブリッジだが、プリムスがすでに同じ名称を使用していたため、米国ではカンブリアンとして販売された。この個体は火災による損傷があるだけでなく、ご覧の通り銃撃も受けている。

英国では、オースチン・ケンブリッジとそのMG、モーリス、ライリー、ウーズレーのバッジエンジニアリング兄弟車は、1970~80年代のストックカーレーサーに好まれた。数万台がトラック上で破壊されている。

オースチン・カンブリアン
オースチン・カンブリアン

スチュードベーカー・コマンダー・キャンパー(1957年)

もし、ジムズ・ヴィンテージ・オートモーティブがこのキャンピングカーを貸し出してくれるなら、真っ先に筆者が一週間借りるだろう。

この手作り改造車は1957年式スチュードベーカー・コマンダー、おそらくステーションワゴンをベースにしている。改造した人はかなり良い仕事をしたと思うが、バックミラーが少々粗末なのは否めない。

スチュードベーカー・コマンダー・キャンパー(1957年)
スチュードベーカー・コマンダー・キャンパー(1957年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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