本田宗一郎の夢と情熱が詰まった博物館 ホンダ・コレクション・ホールUK編集部訪問記(前編) 四輪への挑戦、世界初のカーナビも
公開 : 2025.11.15 11:25
ホンダN360(1967年)
「マンマキシマム、メカニズムミニマム」を意味するM・M思想のもと、ホンダはN360を開発。発売後3年連続で日本の軽自動車の販売台数1位を記録した。最高出力31psと競合車より30%パワフルで、空冷式356cc直列4気筒エンジンにより前輪を駆動する。広々とした室内には大人4名が快適に乗車できると謡われた。

ホンダ1300(1969年)
ホンダ史上最大のモデルとなったのが、この1.3L空冷前輪駆動の1300だ。本田宗一郎氏が考案した革新的な『デュオ・ダイナ・エア・クーリング(DDAC)』システムを搭載している。このDDACは、ファンから送られる冷却風を4気筒エンジン周囲のジャケットに強制的に通す仕組みだ。

ホンダ1300クーペS(1970年)
1300は、セダンとクーペの2種類のボディスタイルが用意された。4基のキャブレターを備えたオールアルミ製SOHCドライサンプエンジンは110ps超を発生し、レーサーに愛された。これがホンダ最後の乗用車向け空冷式エンジンとなった。

ホンダ・シビック(1972年)
シビックは世界の小型車に新たな基準を打ち立てた。スタイリングはモダンで、パワートレインのレイアウトは英国のミニを彷彿とさせる横置きFF方式を採用した。1973年にはホンダ初のCVCC低排出ガスエンジンを搭載し、米国の厳格な新排出ガス規制をクリアした。

ホンダ・シビック・カントリー(1980年)
シビックの2代目では、セダン、クーペ、ハッチバックに加え、『カントリー』というステーションワゴンがラインナップに登場した。また、摩擦抵抗を低減するため遊星歯車ではなく平行軸歯車方式を採用した新型トランスミッション『ホンダマチック』もオプションで選択可能だった。シビックは現在11代目となり、累計販売台数は2000万台を大きく超え、その半数以上が米国で販売されている。

ホンダRA272 F1マシン(1965年)
RA272はF1グランプリで優勝した初の日本車である。米国人ドライバーのリッチー・ギンサーとロニー・バックナムがステアリングを握り、モナコGPでデビューした。横置き1.5L V12高回転エンジンを搭載したこのマシンは、スタート直後から驚異的な速さを見せつけた。当初は信頼性に課題があったものの、シーズン最終戦メキシコGPではギンサーが初周でトップに立ち、そのままチェッカーフラッグまで首位を守り抜いた。












































