【205GTiへのオマージュ】ホットなネーミングが復活!プジョーE-208GTi日本初公開
公開 : 2025.10.06 11:45
9月27日、プジョーの新型ホットハッチ、『E-208GTi』のジャパン・プレミアが、WEC第7戦が開催された富士スピードウェイで行われました。フランス本国からCEOも来日し力が入ります。山崎元裕のレポートです。
歴代のホットハッチに与えられてきた伝統の称号
9月27日、プジョーの新型ホットハッチ、『E-208GTi』のジャパン・プレミアが行われた。その舞台となったのは先日FIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦となる、WEC富士6時間耐久レースが開催された富士スピードウェイだ。
メインスタンドの近くに設けられたファンゾーンで行われた発表会の檀上にはプジョーのCEO、アラン・ファヴェ氏の姿もあり、このE-208GTiがプジョーにとっていかに大切なプロダクトであるかのかが想像できた。

ちなみに『GTi』はプジョーにとって、これまで歴代のホットハッチに与えられてきた伝統の称号。今回のE-208GTiは2021年に『308GTi』の生産が終了して以来のリバイバルとなる。
ファヴェCEOのプレゼンテーションでまず強調されたのは、E-208GTiの開発プロジェクトがあの『205GTi』へのオマージュから始まったということだった。205GTiは1983年に誕生した205シリーズにラインナップされたスポーツモデル。
そのコンパクトなボディサイズとスパルタンな直列4気筒エンジン(デビュー当初は1.6L、1986年には1.9Lにスケールアップされる)との組み合わせで、まさにホットハッチという言葉からダイレクトにイメージする、スポーティな走りを実現してくれたモデルだった。
この205GTiが確立したコンセプトを最新の技術によっていかに魅力的に昇華させてきたのか。E-208GTiの見どころはまさにこの1点にあるといってもよいだろう。
GTiを名乗るのに十分すぎるほど進化
E-208GTiは『E-208』をベースに、プジョー・スポールが独自のチューニングを施すことで誕生したモデルだ。パワーユニットはもちろんエレクトリックモーターで、その最高出力と最大トルクはそれぞれ280ps、345Nmというスペック。
スタンダードなE-208の最高出力は156psという数字であったから、ボディサイズを考えれば、その走りはGTiを名乗るのに十分すぎるほど進化していることは間違いない。参考までにE-208GTiの車重は1596kg。0→100km/hをわずかに5.7秒で加速する運動性能を誇る。

このパフォーマンスに対応するためにシャシーにも十分な強化、そして専用のセッティングが施された。トレッドはフロントで56mm、リアでは27mmが拡大され、リアにもスタビライザーを装備するなど、コーナリング時の安定性をさらに高めるためにチューニングされている。
ステアリングもE-208GTiではよりダイレクトなフィーリングに改められ、ファヴェCEOはそれらを総評して「現代のドライビングプレジャーの究極的な表現」と語った。それは、電動化の時代においてもホットハッチは健在であり続けるというプジョーの自信の表れでもある。






















































