FF+MTのホットハッチ永遠に シビック・タイプR x フォーカス ST(1) 自然吸気の記憶が蘇る

公開 : 2025.11.28 18:05

要にあるFF+MTのパッケージ

MTとFFというパッケージ以上に、ホットハッチの運転体験へ影響した要素はない。リミテッドスリップ・デフやトーションビーム式リア・サスペンション、ターボなども楽しさを誘うものだが、決定的なものではないと思う。

少し手に余るほど強力なエンジンが、ドライバーの熱意の延長のように、フロントで暴れる。3枚のペダルとシフトレバー、ステアリングホイールを駆使して操るFFのパッケージングこそ、ホットハッチの要にあるといっていい。

フォード・フォーカス ST エディション(英国仕様)
フォード・フォーカス ST エディション(英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

ドライバーの技術や判断、メカニズムの理解度が試されるクルマでもある。走るほどに、没入度が深まる経験でもある。自分も、それに夢中になってきた。この魅力が色濃いのは、シビック・タイプRの方。僅かに、フォーカス STを上回る。

この続きは、シビック・タイプR x フォーカス ST(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

シビック・タイプR x フォーカス STの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事