【やはり乗るなら4WD?】新型三菱デリカミニの開発者に聞く!先代ヒットの後押しで詰め込んだ『やりたかったこと』

公開 : 2025.11.19 11:45

サイズや排気量に制限がある中で

これは従来型でもそうだったのだが、デリカミニは『デリカ』の名を与えられた効果もあってか、軽スーパーハイトワゴンとしては4WD比率が高い(約53%)。新型では5つのドライブモードを設定するなど、あらゆる状況で安全、安心、快適な走りの実現を目指している。なお、このドライブモードは2WD(FF)にも装備されている。

ダイヤル式のドライブモードセレクターは『グラベル』と『スノー』を追加し、中央にヒルディセントコントロールのスイッチを配するなど、アウトランダーPHEVのそれを彷彿とさせる本格的なもの。ユーザーの気分も高揚しそうだ。

キャラクター的なキュートさとカッコ可愛いさ、それにギア的な道具感と走りの良さをうまくバランス。
キャラクター的なキュートさとカッコ可愛いさ、それにギア的な道具感と走りの良さをうまくバランス。    平井大介

サイズや排気量に成約のない登録車と異なり、全長3400×全幅1480mm未満、排気量は660cc未満と決められた軽乗用車では、走破性や動力性能をいかに引き出すかは難しい。

そのために、エンジン、駆動系、CVT、ブレーキなど、さまざまな部分を統括して制御させることで、新型デリカミニの走りの良さを実現した。その落とし込みには苦労したという。

また、カヤバ製の『プロスムーズ』ショックアブソーバーは4WD車では専用チューニングを施し、より荒れた道でも快適な乗り心地を実現している。タイヤサイズも20mmアップし、最低地上高は10mm高められている。新型デリカミニでの走りをより満喫したいのなら、やはり4WDを選択したほうが良さそうだ。

出足は好調の新型デリカミニ。まだ先の話にはなるが、こうなると『次』が難しくなるとだろう。キャラクター的なキュートさとカッコ可愛いさ、それにギア的な道具感と走りの良さをうまくバランスしたのが『デリカミニらしさ』。そんなデリカミニらしさは、今後どう進化していくのか注目だ。

三菱デリカミニのスペック

三菱デリカミニTプレミアム(4WD)デリ丸パッケージ
全長×全幅×全高:3395×1475×1815mm
ホイールベース:2495mm
車両重量:1050kg
エンジン:直3 DOHCターボ
総排気量:659cc
最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
最大トルク:100Nm(10.2kg-m)/2400-4000rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:フロント横置き4WD
燃料/タンク容量:レギュラー/27L
WLTCモード燃費:17.8km/L
タイヤサイズ:165/60R15
車両価格:290万7300円

従来型は『デリ丸。』や俳優の水川あさみさんが登場するTV CMも人気を集めた。
従来型は『デリ丸。』や俳優の水川あさみさんが登場するTV CMも人気を集めた。    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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