「開発資金が尽きると、スポンサーも消える」 ウィリアムズ・ヘリテージ・コレクション(2)

公開 : 2025.12.13 17:50

番外編:カルンが選ぶウィリアムズF1

ウィリアムズ・フォード FW08B(1982年式)

世にも珍しい六輪マシンのデモ走行は、緊張が続くらしい。「一切他に部品がないので、本当に慎重に運転します。テストでは、できるだけ優しく発進させるよう心がけてもいます。リアに重量が集中していて、アンダーステアなんです」

ウィリアムズ・ルノー FW13B(1990年式)
ウィリアムズ・ルノー FW13B(1990年式)

ウィリアムズ・ルノー FW13B(1990年式)

「自分が最も長く走らせたマシンです。マリオ・アンドレッティ氏が残した名言の通り、地面に吸い付くように走ります。スライドするスカートは、コリン・チャップマンさんによる革新的な技術でしたが、ウィリアムズの空力チームが完成度を高めました」

ウィリアムズ・ルノー FW14B(1992年式)

「自分はこのマシンが大好き。アクティブ・サスとトラクション・コントロールが実装され、走行性能はウィリアムズ・マシンの中で最高レベル。1992年には10勝を奪いました。V10エンジンは1万5000rpmまで回ります。車高の調整が、重要ですね」

ウィリアムズBMW FW26(2004年式)

「ハイグリップなタイヤと2万rpmのV10エンジンが採用された、最後のマシンでした。最高出力は約970psで、車重は605kg。現在のマシンは800psで1000kgです。パワーウエイトレシオは桁違い。ファン・パブロ・モントーヤさんが、1勝を掴んでいます」

画像協力:ジェームズ・ベアン(James Bearne)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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