ビジュアルだけで選ぶ理由になる!プジョー208GTハイブリッド【日本版編集長コラム#71】

公開 : 2026.03.01 12:05

1.6L版205GTIの感覚

プジョー208は2019年春のジュネーブ・ショーでデビューし、実は現地で取材もしている。牧歌的なイメージもあった先代から、往年の205を思わせるシャープな雰囲気へガラリと変わり、「これはカッコイイ!」と思ったのをよく覚えている。

翌年の日本導入以降は、205GTIとの比較記事を作ったりそれなりに取材もしてきた。ちなみに話は脱線するが、その時に初めて乗った205GTIの1.6Lモデルが素晴らしすぎて、今でもその感覚が身体に残っている。以前乗ったことのある後期モデルの1.9Lと別物とは聞いていたものの、まさかこれほどまでとは……。

小径ステアリングと高いメーター位置が特徴のiコクピットを採用。筆者と相性がよく、好み。
小径ステアリングと高いメーター位置が特徴のiコクピットを採用。筆者と相性がよく、好み。    平井大介

その時は205と並べてしまったため、208が大きなサイズに思えてしまったのだが、今回、改めて数日を過ごしてみて、現代の路上ではコンパクトで使いやすいサイズだなぁと感心。

肝心の走りは、やはり2008と比較するとパワー不足を感じてしまった。特に筆者のように長距離移動が多いと、高速道路を中心に2008のほうが走りやすい場面があった。208はもう少し中間トルクが欲しい印象だ。

しかし、208自体は十分なスペックであり、特に街中ではテンポよく走ってくれる。足回りの硬さも絶妙で、シートサポートもいい塩梅。装着するタイヤ、ミシュラン・プライマシー4との組み合わせも良好で、他にも回生ブレーキの強さがちょうどいい……など、3008、2008でも感じたプジョーらしい美点が溢れている。

自分で乗るならこの色

また、ボディカラーのアゲダ・イエローも実に素敵。インテリアのステッチも同系色なので、自分で乗るならこの色かなぁと思ったほど。あとは装備面でシートヒーターがないのが惜しいくらいで、ダメなところが見当たらない。その熟成度たるやかなりのものだ。

さて3008、2008、208と順番に乗ってきて思ったのは、このパワーユニットがとにかくよくできていることだ。長距離移動の多い筆者のベストバイは2008となるが、人や荷物も多く載せるなら3008や、最近加わった5008も魅力的。同じパワーユニットでいえば308や408もある。

ボディカラーのアゲダ・イエローと同系色となるインテリアのステッチ。
ボディカラーのアゲダ・イエローと同系色となるインテリアのステッチ。    平井大介

そして何より208はパワーユニットも魅力的だが、ハッチバック好きの筆者(53歳)にとって、とにかくビジュアルが輝いて見えるのだ。デビューから約7年。次期モデルの声も聞こえる中、このビジュアルだけでも十分にプジョー208を選ぶ理由になる。

こうして見ていくと、現在のプジョーは実に魅力的なラインナップを有していると言えるだろう。今回話題に上がらなかったミニバンのリフターも、きょうだい車のシトロエンベルランゴフィアットドブロのデキを思い出せば、選択肢として大いにありだ。

というわけで今は、原稿を書いた勢いで、ベストバイと書いたプジョー2008の認定中古車サイトを見ている。お、ガソリンモデルは全国で85台もあるのか。おぉ、ディーゼルも結構あるなぁ……。

この話は今回で終わる予定でしたが、実は次回にちょっとだけ続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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