スバルがハードウェアのアップグレード・サービス先行予約開始 メーカー自身による『魅力化』の行方【自動車ニュースを読む】

公開 : 2026.03.02 07:25

自動車のハードウェアもアップデートする時代へ

IT業界ではソフトウェアのアップデートによる進化は常であるが、自動車業界でも同様にアップデート(グレード)という用語を用いて一部改良を実施する時代に至った。

OTA(Over The Air=無線アップデート機能)によるソフトウェアのアップデートは自動車業界でも一般化し、ハードウェアもアップグレードするのはスバル以外にトヨタ等でも展開されている。

『スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージ』の制振材(左)と吸音材(右)。
『スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージ』の制振材(左)と吸音材(右)。    スバル

アップグレードがヘリテージ車のリフレッシュプログラム等と異なるのは、性能が向上するところにあるが、愛車が時を経ても魅力的であることは、どちらも共通する嬉しさだ。

メーカーにとって車両の代替は新車販売に直結するため、新車販売が中心の自動車業界が変革期にある表れとも捉えられるだろう。注目は静粛性を向上させる『スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージ』で、これまでは一部改良やマイナーチェンジで施されてきた内容だ。

アップグレードによる『魅力化』が定着し、CO2削減のために車両の生産を減らして代替サイクル平均が長期化すれば、新車販売への影響も危惧される。しかし、メーカー純正のアップグレードは安心感と信頼を兼ね備えており、競争の激しいアフター業界における、新しいユーザー体験として期待されるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    橋爪一仁

    Kazuhito Hashizume

    ジャーナリスト。自動車業界を経て現在はアビームコンサルティング(エグゼクティブ・フェロー)。企画業務を中心に自動車のブランド・オリジナリティ時代におけるCASE、DX×CX、セールス&マーケティング、広報、渉外、認証、R&D、工場管理、生産技術、製造等の幅広い領域を研究、アドバイザー業務を中心に活動中。特に自動車を経済と技術の側面から分析するのが専門。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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