その手があったか! もはやクラシックな2代目&3代目アルファ・ロメオ・スパイダーは大穴の1台?【日本版中古車ガイド】

公開 : 2026.03.10 11:45

デザインの良さと優れた性能を有する

2007年には待望の2ペダルモデルとしてV6版にマニュアルモード付きの6速AT『Qトロニック』が、さらに直4版にも6速AMTの『セレスピード』が設定されました。どちらもステアリングホイール裏のパドルでシフト操作が可能です。

3代目スパイダーは初代や2代目に比べるとあまり注目されていないモデルですが、デザインの良さと優れた性能を有しており、『そうか、この手があったのか』と思わず膝を打つような1台といえます。

3代目のインテリア。アルファ・ロメオの文法を守っています。
3代目のインテリア。アルファ・ロメオの文法を守っています。    ステランティス

しかしブレラとスパイダーは、アルファ・ロメオ自体の不振などにより、2010年頃に生産を終了。日本でも2011年には発売を終えています。

残存数が減った2代目スパイダー

それではそれぞれの中古車相場を見てみます。

相場が全体的に上がっている昨今の状況を受け、2代目および3代目スパイダーの価格もじわじわ上昇中です。2代目スパイダーは安く買えた、という以前の印象が崩れているように思います。

2代目はフロントに比べるとリアビューはあっさり。横一文字のテールライトが印象的です。
2代目はフロントに比べるとリアビューはあっさり。横一文字のテールライトが印象的です。    ステランティス

2026年3月現在の大手中古車検索サイトによると、販売が終わって約20年が経過した2代目スパイダーは残存数が減り、掲載台数は8台のみ。2Lモデルが3台ある一方、3.2Lを積んだ後期型が2台と少ないのが意外なところでしょうか。

走行距離はほぼ10万km以下で、平均価格は約185万円ですが、応談が3台、残りは支払総額70万円から約300万円とバラバラなので、少々参考にしづらいです。

3代目は200万円以下で手に入る

3代目は14台掲載されており、2.2Lが9台でした。6速MT車は1台のみ。走行距離はすべて10万km以下で、5万km以下が多くなっています。中にはコミコミで70万円や110万円というリーズナブルなものもあるものの、平均価格である約195万円前後で販売されて売る個体は、おおむね程度が良い印象を受けます。

前述のように3代目スパイダーは『大穴』かつ内容の濃いクルマだけに、200万円以下で手に入るのは嬉しいところです。

3代目スパイダー。ブレラの雰囲気を残しつつ、リアには峰のようなラインが入ります。
3代目スパイダー。ブレラの雰囲気を残しつつ、リアには峰のようなラインが入ります。    ステランティス

しかし、どちらの世代も手放しで薦められないのも事実です。細かなトラブルは避けられず、特に電動幌の故障はウィークポイントで修理が困難になるケースもあります。購入の際は専門店などで相談のうえ、現車の状態やメンテ体制などをよく確認すると良いでしょう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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