BMW iX3 50 xドライブ(2) 飛躍的に進化した電動技術で、EV新基準を設定 ただしインテリアはデジタル過多

公開 : 2026.03.25 18:10

EVの新基準を設定する画期的な仕上がり

航続距離だけでなく、車内空間や乗り心地、動力性能、軽快な操縦性など、多くの強みを獲得した新しいiX3は、新基準を設定する画期的な仕上がりにある。急速充電も最大400kWと高速で、エンジン車から乗り換えても強い不満を抱く人は限られるだろう。

回生ブレーキを任意に調整できないことや、タッチモニターで殆どの車載機能を操作することなど、気になる部分は存在する。ロータリーコントローラーの省略は、確実に惜しい。しかしBMWは、それらに対し最善を尽くしたように思う。

BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ(英国仕様)
BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ(英国仕様)

運転体験は間違いなく優れ、ブランドらしい動的特性が確かに備わる。技術者による入念なファイン・チューニングの成果を、実感できる。乗る時間が長くなるほど、iX3の印象は良くなるような気がした。

◯:飛躍的な進化を感じる電動技術 優れる運転体験 洗練されたスタイリング
△:デジタル過多なインテリア 手元で調整できない回生ブレーキ やや落ち着きに欠ける乗り心地

BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ(英国仕様)のスペック

英国価格:6万8387ポンド(約1436万円/試乗車)
全長:4782mm
全幅:1895mm
全高:1635mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:4.9秒
航続距離:790-804km
電費:5.6-6.4km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2285kg
パワートレイン:非同期モーター(前)+他励同期モーター(後)
駆動用バッテリー:108.7kWh
急速充電能力:400kW(DC)
最高出力:469ps
最大トルク:65.6kg-m
ギアボックス:1速リダクション/四輪駆動

BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ(英国仕様)
BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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