世界遺産薬師寺に、日本国内外から高いレベルの約70台が集結!『コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン2026』は見応えあり

公開 : 2026.04.14 12:05

ベストオブショーはロールス・ロイス

このコンクールの大きなポイントは、薬師寺閉館後にガラディナーやランウェイが行われることと、翌朝のマジックアワーとともに薬師寺の五重塔とクラシックカーやヒストリックカーたちの共演を見られることだ。

実は昨年も同様の企画だったのだが、冷たい雨にたたられ、楽しむどころか凍えてしまうという残念な状況だった。しかし今年は快晴に恵まれ、気持ちのいい夜風の元でランウェイを楽しみ、翌朝は日の出をじっくりと拝むことができるという、まさに、日本ならではのコンクール・デレガンスとなった。

ベストオブショーに輝いたロールス・ロイス・ファントムIエクスペリメンタルトルペードby ジャービス。
ベストオブショーに輝いたロールス・ロイス・ファントムIエクスペリメンタルトルペードby ジャービス。    内田俊一

海外からはエントリーだけでなく、審査員もカロッツェリア・ザガートの原田則彦氏をはじめ、FIVA&ASI会長のアルベルト・スクロ氏なども来日し厳正な審査が行われた。顧問&審査委員長は元日産のチーフクリエイティブオフィサー、中村史郎氏が務めている。

その結果、ベストオブショーはロールス・ロイス・ファントムIエクスペリメンタルトルペードbyジャービスが受賞。ファントムIのラダーフレームをベースに車高を下げチューニングエンジンを搭載されたプロトタイプ4台のうちの1台で、17EX(EXはロールス・ロイスではプロトタイプを意味する)という車体番号が与えられている。

このクルマはオーナーが複数回変わっているものの、最初はジャンムー・カシミール大君ハリ・シン・バハドゥールに売却されたことが記録されている。

このように、日本だけでなく海外からもエントリーされるコンクール・デレガンスは国内唯一といっていい。ぜひ今後も継続し、その地位を確立してもらいたい。主催者側も、来年も開催する予定とした。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    内田千鶴子

    Chizuko Uchida

    イタリアとクルマが大好きで、1968年式のFiat 850 spider Serie2を20年以上所有。本国のクラブツーリングにも何度か参加している。イタリア旅行時は、レンタカーを借りて一人で走り回る。たまたま夫が自動車ジャーナリストだったことをきっかけに取材を手伝うことになり、写真を撮ったり、運転をしたりすることになった。地図は常にノースアップで読み、長距離試乗の時はナビを設定していても、ナビシートで常に自分で地図を見ていないと落ち着かない。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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