排気量20.0L超は当たり前? 世界最大のエンジン 19選(後編) 20気筒ディーゼル&後輪駆動のモンスターも
公開 : 2026.05.17 11:45
キャタピラー797F:106L
キャタピラー797Fに搭載された106L 20気筒のC175-20ディーゼルエンジンは、約4000psを発生し、さらに2277kg-m(約2万2300Nm)というこの世のものとは思えないトルクを発生する。これは現行の鉱山用トラック(ホウルトラック)の中で最大級のものだ。同分野のエンジンは通常、電気モーターの発電機として機能することが多いが、キャタピラー797Fのエンジンは7速オートマティック・トランスミッションを介して後輪を駆動する。
ディーゼル・エレクトリック式のベラーズ75710(ベラルーシ製)は、797Fよりも物理的に大きく、積載量も大きい。しかし、こちらは2基のエンジンを搭載しており、1基あたりの排気量は65Lと、キャタピラーの単一ユニットよりもはるかに小さい。

MAN B&W 11G95ME-C9.5:2万6977L
最後に例外を1つ紹介して締めくくりとしたい。
これまでに挙げた全エンジンの総排気量は476.6Lだが、海運業界の基準で言えば、フィアット500のボンネットに収まる程度の大きさと言える。世界最大のエンジンとしては、2万5300Lのバルチラ・スルザーRTA96-C(フィンランド製)の名が挙げられることもあるが、実際には、MAN B&W 11G95ME-C9.5の方が大きい。

フォルクスワーゲン傘下のドイツ企業MANによると、この巨大な2ストロークエンジンの排気量は2万6977Lで、最高出力10万3000psを発生するという。搭載されているのは、スイス・イタリア合弁の巨大コンテナ船『MSC Jade』だ。2016年に建造されたJadeは、1万9224個のコンテナを積載でき、巡航速度は18ノット(約33km/h)とされる。
全長約400mを誇る同船は、世界最大級のコンテナ船の1つであり(最長の船よりわずか2m短いだけ)、米海軍の最新鋭ジェラルド・フォード級空母よりも18%長い。
写真ライセンス:https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.en

































