旧車の未塗装樹脂パーツ劣化どうする問題 黒を黒くする方法はある?【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #16】

公開 : 2026.06.05 12:05

艶出しと保護、日焼け防止を両立?

施工は簡単。缶を逆さまにしてウエスにオイルを染み込ませ、樹脂パーツに塗るだけ。そのままだとべたつくので、乾いてからのカラ拭きがオススメです。

ただし残念ながら長持ちはせず、雨の中を2回ほど走ると、効果はがっくり落ちます。そのため気が向いたときにササッっと塗り直していました。

左が『303エアロスペースプロテクタント』を塗り込んだ状態。なおこの代のサニーカリフォルニアの未塗装樹脂は、鉄バンパーを黒で塗ったような素材感です。
左が『303エアロスペースプロテクタント』を塗り込んだ状態。なおこの代のサニーカリフォルニアの未塗装樹脂は、鉄バンパーを黒で塗ったような素材感です。    遠藤イヅル

そして現在使っているのが、以前の記事で少しだけ触れた『303エアロスペースプロテクタント』です。宇宙航空機分野、船舶でも使用されるケミカル剤で、オイルやシリコーンを含まないのもポイント。ビニール、ゴム、プラスチックなどを紫外線から強力に保護する性能を誇ります。

ゴリゴリの黒にはなりませんが、スプレーしてウエスで拭けば艶が出る手軽さも美点です。容器は何種類かあり、使いやすい296mLや473mLボトルだと、価格は2000〜3000円台が目安でしょうか。

といいつつ実はこちらも、外装部品だとあまり長持ちせず、黒さは消えてしまいます。ただし内外装全般に使用できるので、ダッシュボードやウィンドウモール、タイヤなどの劣化を避けたいユーザーにとって万能の1本といえます。

サニーは前後バンパーが未塗装樹脂。しっかり脱脂やヨゴレ取り、乾燥をしたうえで303を丁寧に塗り込みました。窓枠やウィンドウモールなどにも施工したところ、黒が引き締まった美しい姿に変身しました。

……とはいえまだ試していない未塗装樹脂の復活剤、コーティング剤も多く、新しい製品も発売されているようなので、今後は『どれが長持ちするか』を改めて調べたいと思います。

(当連載は不定期掲載ですが、主に金曜日お昼頃に公開予定となります)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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