フォルクスワーゲン、テスラ、BMWのベスト・セダン 2026年欧州版 最も注目すべきEV 10選(後編) 自分に合ったモデルの選び方は?

公開 : 2026.06.17 17:25

自分に合ったEVを選ぶには?

EVを選ぶ際、価格と航続距離が最大の決定要因となるだろうが、候補を絞り込む際に検討すべき要素は他にもいくつかある。

注目すべきポイントは以下の通り。

航続距離

現在のEVはまだ内燃機関車よりも高価なので、自分のニーズに合っているか慎重に見極めたいところ。
現在のEVはまだ内燃機関車よりも高価なので、自分のニーズに合っているか慎重に見極めたいところ。

航続距離とは、1回の充電でどれだけの距離を走行できるかを示すもの。自分が普段の1週間でどれくらいの距離を走行するか考え、それを候補リストにあるEVの航続距離と比較してみよう。

航続距離が320~400kmのEVなら、ほとんどのドライバーにとって十分であり、通勤を何回もこなせるだろう。高速道路での長距離移動が頻繁にある場合は、航続距離が480kmを超える電気自動車を検討するとよいだろう。

ただし、航続距離は、気温が低いと大幅に低下することを覚えておきたい。例えば、WLTP基準で400kmの航続距離を持つEVでも、冬場はバッテリーが暖まるのに時間がかかるため、実際の航続距離が10~20%減少する。

価格

ほとんどのEVは内燃機関車より高価だが、この価格差は徐々に縮まりつつある。価格を比較して、すべてのニーズを満たすコストパフォーマンスに優れた1台を見つけよう。充電、保険、税金、将来のメンテナンスなど、ランニングコストも考慮に入れるべきだ。

充電速度

公共の充電器で充電する際、より高速な充電に対応していると便利だ。自宅での充電に関しては、ほとんどのEVが7kWまたは11kWの充電に対応し、夜間にバッテリーを充電できる。自宅で充電すれば料金を抑えられ、ほとんどの場合、毎晩充電する必要はない。

ちなみに、英国には約1万8000基の急速および超急速充電器がある。こうした充電ステーションは150kW以上の充電に対応しており、30分以内に充電を完了して出発できる。

サイズと実用性

定期的に乗客や荷物を運ぶ場合はSUVタイプが必要になるかもしれないが、短距離移動が主であれば小型のAセグメント車でも十分だろう。

まずはトランク容量を確認しよう。一部のEVにはフロントトランク(フランク)が備わっているが、たいていは容量が小さい。

また、EVは構造的に室内空間が広い。前席と後席の両方に座って、頭上と足元のスペースを確認しよう。現在販売されている7人乗りモデルはごくわずかだが、一般的に5人乗りモデルよりも重く、高価だ。

EVを買うべきか迷ったら

次のような場合は、EVをおすすめする。

・自宅や職場に充電器がある。
・ランニングコストの節約や排出ガスの削減を目指したい。
・毎週、決まった距離を走る。

EVがその人に適しているかどうかは、身の回りの充電環境、パワートレインに対する価値観、使用状況に左右される。
EVがその人に適しているかどうかは、身の回りの充電環境、パワートレインに対する価値観、使用状況に左右される。

反対に、次のような場合には、EVは適していないかもしれない。

・公共充電器が限られた地域で長距離を走行する。
・自宅に充電器がない。
・長期的な節約よりも初期費用の安さを重視したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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