マセラティでシルクロードをひた走る! トライデント&コルセ生誕100周年を祝福するグランドツーリング

公開 : 2026.07.01 17:05

4気筒グレカーレの正しい楽しみ方

途中のチェックポイントでグレカーレGTに乗り換えると、ちょうど雨も上がり、今度は程よい高さのアイポイントに感謝したくなった。目の前の荒野の先に、雪を被った山脈が広がる絶景が現れたからだ。

4気筒とはいえ、エアブースターとターボのダブル過給で300psを発揮するグレカーレGTだが、すこぶるパワフルでハイペースの『ネットゥーノ勢』と一緒に走るには、パドルシフトを活用してエンジンを積極的に回す必要があった。

2日間約700km、様々な現行マセラティで中国国内を駆け巡った。
2日間約700km、様々な現行マセラティで中国国内を駆け巡った。    マセラティ

山道にさしかかると身のこなしも軽快に感じられ、コンパクトなホットハッチを駆っているような感覚を味わうことができた。『使えるスポーティハッチ』。これこそが4気筒グレカーレの正しい楽しみ方なのだろう。

標高2000mを超える高地で一泊し、2日目はヨーロッパ・アルプスを思わせる風光明媚なサリム湖の湖畔を巡った。そこからはグランカブリオを駆って急激に山を駆け下り、中国というよりは中東のような景色と目いっぱいの飛び石(!)の中を駆け抜け、セクション5のゴールを目指した。

すると、たっぷりと確保されたパワーやスタビリティ、そして車体のサイズ感がもたらす快適性は想像以上で、マセラティが秘めたGTのDNAにもしっかりと触れる触れることができたのである。

フロントマスクの小キズも逞しいマセラティの一団は中国を抜け、カスピ海を目指す次のセクションへと向かう。トライデント100周年を祝うグランドツアーは、その後も続いていった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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