自分のスピード感覚が完全に狂う ネバダ・オープンロード・チャレンジ(2) 合法で公道を飛ばせる 最大の難関は狭い渓谷

公開 : 2026.08.19 18:10

公道を思い切り飛ばせるのに、完全な合法

無事に、往路の90マイル(約145km)を走破。時速110マイル(約177km/h)クラスの目標タイムは49分05秒455だが、だいぶ迫れていた。1時間近く180km/h前後で走っていたから、自分のスピード感覚が完全におかしい。車内の静寂が、不自然に思える。

折り返し地点となるアッシュ・スプリングスの町では、復路へ挑むマシンが熱を冷ましている。しばしの休憩を挟んで、次は61マイル(約98km)。天気予報によれば、これから近隣の山には雪が降るらしい。ネバダ州の砂漠らしい天気だ。

7位入賞を喜ぶ筆者、グレッグ・ケーブル(右)
7位入賞を喜ぶ筆者、グレッグ・ケーブル(右)

果たして、筆者が記録した往復の平均速度は、時速109.9808マイル(176.9965km/h)。なんと、クラス7位入賞が叶った。想像していなかった好成績に、胸が踊る。

荒野のルート318に、多くのクルマ好きが毎年集まる理由へ、筆者も強く共感できる。公道を思い切り飛ばせるのに、完全な合法。こんなイベントは、他に思い浮かばない。

番外編:他にもある過激な公道レース

モンテカルロ・ラリー

世界で最も長い歴史を持つラリーの1つで、屈指の過酷さで、今でも世界ラリー選手権の人気イベント。圧雪路やブラックアイスバーンなど、真冬の不順な路面は手強い。

パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒルクライム

アメリカ・ロッキー山脈のパイクス・ピークを駆け登る、ヒルクライム・レース。無数のヘアピンカーブが点在するコース長は、19.9km。高地の低酸素とも戦うことになる。

マン島ツーリスト・トロフィー

マン島ツーリスト・トロフィーの様子
マン島ツーリスト・トロフィーの様子

バイクのレースだが、クレイジー度は最高峰。村々が点在する島の外周、約60kmのコースを、身を守るものが殆どないライダーが全開で疾走する。コーナーは219を数える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ネバダ・オープンロード・チャレンジの前後関係

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