欧州ではブランド最高の販売を記録 ロールス・ロイス・スペクター・シリーズII(1) 新バッテリーで航続627kmへ 高級感には事欠かない

公開 : 2026.08.24 18:05

細部に至るまで高級感には事欠かない

フロントシートはあえて高めの位置に据えられ、自然に乗降でき、心地良い包まれ感がある。内装は豪華でありつつ、安堵感も覚えるもの。後席は2名がけで、リムジン級の広さはないものの、余程の高身長でなければ快適に長時間過ごせるはず。

ダッシュボードやセンターコンソールは、リムジンのゴーストと共通で、操作系の配置は直感的。精巧に造形され、タッチにもこだわり抜かれた、多くの物理スイッチが並ぶ。メーター用モニターも、伝統と格式を感じるグラフィックで描かれる。

ロールス・ロイス・スペクター・シリーズII(英国仕様)
ロールス・ロイススペクター・シリーズII(英国仕様)

シリーズIIとして得た変更は、ダッシュボード上の新しい時計や、代替レザーの「デュアリティ・ツイル」などを含む新たな素材、メタルフレークが散りばめられたウッドパネルなど。標準のスペクターでも、細部に至るまで高級感には事欠かない。

ブラックバッジでは、メーターのグラフィックが専用に。繊細な織り目を鑑賞できるカーボン製トリムや、秘めた全力を引き出すための、インフィニティ・モードも実装される。

スピリット・オブ・エクスタシーが描かれる音声認識機能

タッチモニターは、ファントムなどと異なり、ダッシュボード上から隠れることはない。システムは、BMWのバージョン8.0がベース。エアコンは物理スイッチで操作でき、iドライブに準じたロータリーダイヤルや8つのショートカットボタンも用意される。

女神の「スピリット・オブ・エクスタシー」がタッチモニターへ描かれ反応する、音声認識機能はオリジナル。エアコンの温度変更などは可能だが、ドアの開閉には対応しないようだった。充電をスマホで遠隔操作できる、ウィスパーズ・アプリも利用できる。

ロールス・ロイス・スペクター・シリーズII(英国仕様)
ロールス・ロイス・スペクター・シリーズII(英国仕様)

フロントフェンダー内に収納できる、ロゴ入りの傘はオプション。内装とコーディネートできるが、英国では1350ポンド(約29万円)が必要になる。もちろん、オーナーの好みで自由にカスタマイズできる。予算の限り。

走りの印象とスペックは、ロールス・ロイス・スペクター・シリーズII(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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