欧州で大ヒット中の歴代最小モデル ジープ・アベンジャー・フルエレクトリック(1) 小変更で7スロットグリル上部にイルミネーション追加

公開 : 2026.09.28 18:05

頼もしい雰囲気の内装は質感が上昇

キャビンには、頼もしい雰囲気が漂う。フロントガラス越しに見えるボンネットはフラットで、ノーズの位置を把握しやすい。ステアリングホイールは適度に小径で回しやすく、使い勝手重視の物理スイッチが、ボディ同色トリムが飾るダッシュボードに並ぶ。

座面の位置は高めで、シートの調整域は広く、前方視界は広々。ランバーサポートは、もう少しコシが欲しいが。センターコンソールには大きめのボックスが備わり、ドアポケットも使えるサイズ。助手席側の正面には、小物用トレイも用意されている。

ジープ・アベンジャー・フルエレクトリック(欧州仕様)
ジープ・アベンジャー・フルエレクトリック(欧州仕様)

小改良で、ダッシュボードやドアパネルへステッチ入りのソフトパッドが与えられ、質感は僅かに上昇。明るい差し色も、効果的といえる。とはいえ、硬いままのプラスティックが占める面積は狭くなく、省コスト感は残ってもいる。

後席側の空間は、同クラスでは狭い側だろう。荷室容量は282Lで、平均的なもの。いずれも、より広いライバルは存在する。USBポートは前席に2口、後席に1口ある。

ナビは充電を意識したルート設定も可能

タッチモニターは10.25インチで、表示が鮮明で見やすく、カスタマイズの幅が広い。ステアリングホイール上のボタンで、カーナビや電費、メディアなど、表示を簡単に切り替えられる。モニターの位置は高めだが、視界を遮ることもない。

エアコンの操作も集約されたシステム自体は、小さなハッチバックのフィアット500から、スーパーカーのマセラティMC20まで、ステランティス・グループ内で広く利用されるもの。アップル・カープレイとアンドロイド・オートは、滑らかに機能していた。

ジープ・アベンジャー・フルエレクトリック(欧州仕様)
ジープ・アベンジャー・フルエレクトリック(欧州仕様)

2026年の英国仕様では、車載ナビが標準装備に。駆動用バッテリーの残量を踏まえ、充電ステーションへの立ち寄りを意識した、ルートを設定してくれる。

運転支援システムの操作もタッチモニター上だが、画面下部にショートカットがあり便利。設定変更も難しくない。6スピーカー・オーディオの音質は、価格相応だろう。

走りの印象とスペックは、ジープ・アベンジャー・フルエレクトリック(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター

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