「オーバーステア傾向にしたい」 アウディRS5 サルーン(1) 遊星ギアで叶えたトルクベクタリング 先代RS4譲りのV6ツインターボと176psモーター

公開 : 2026.09.23 18:05

デザイン的にはA5と概ね同じインテリア

インテリアは、少々残念なことに、デザイン的には通常のA5と概ね同じ。たくましいボディを見ずにRS5の運転席へ座ったとして、A5ではないと判断する手がかりは、ステアリングホイール上のRSとブーストのボタンくらいだろう。

シートもS5と共通だが、座り心地に優れ、身体を不満なく保持してくれる。だが、サイドサポートの高いバケットシートを選べてもいいだろう。ステアリングホイールは上下がフラットで、身長によってはメーター用モニターの一部がリムに隠れてしまう。

アウディRS5 サルーン(英国仕様)
アウディRS5 サルーン(英国仕様)

以前のアウディの強みといえた、精巧なスイッチ類はなし。格上の素材が、積極的に用いられるわけでもない。ダッシュボードやセンターコンソールは、タッチモニターやグロスブラックのパネルが覆う。数少ない物理スイッチは、ソリッド感が若干乏しい。

大きなテールゲートで勝手が良さそうな荷室

タッチモニターのシステムは、グーグル・アンドロイドがベース。動作は素早く、カーナビは読み取りやすく、画面には便利なショートカットメニューが並ぶ。ドライブモードの設定変更は少々手間で、メーター用モニターのカスタマイズ範囲は限定的だが。

後席の広さは、同クラスの平均。リフトバックでルーフラインがなだらかに傾斜するため、上下方向は少しゆとりが乏しい。

アウディRS5 サルーン(英国仕様)
アウディRS5 サルーン(英国仕様)

テールゲートが大きく開き、荷室は使い勝手が良さそう。駆動用バッテリーが載る都合で、S5より100mm高い床面を補えている。容量は331Lで、サルーンのM3の方が149L広い。後席を倒せば、1170Lへ拡大できる。

気になる走りの印象とスペックは、アウディRS5 サルーン(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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