アウディRS5 サルーン(2) 公道で効能を体感できる「ダイナミックトルク」 EVのようにも走れる突然変異的進化
公開 : 2026.09.23 18:10
サーキットで開放すれば、流暢な旋回も四輪ドリフトも
ダンパーをコンフォート・モードにし、気張らず流せば、乗り心地も褒められる。スプリングは硬めで、ホイールは21インチと大径だから、多少の突き上げ感は伴うが、不快な入力はなだめられ充分しなやか。走行時のノイズは、ライバルより小さい。
実のところ、RS5は公道には速すぎる。サーキットで実力を開放すれば、四輪駆動らしい特性で楽しめる。荷重移動でフロントタイヤを路面へ食い込ませれば、アクセルペダルの加減で流暢に旋回することも、四輪ドリフトへ持ち込むことも許してくれる。

複雑なシステムが動いていながら、それを意識させないほど挙動は把握しやすい。とはいえ、気張りすぎるとフロントタイヤは熱ダレ気味に。トルクリア・モードでテールスライドへ夢中になれば、タイヤはすぐに擦り切れるだろう。
価格は、英国では8万9400ポンド(約1860万円)から。プラグインハイブリッドながら、M3やアルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオより低く設定された。
突然変異的な進化で見事な才腕を実現
プラグインハイブリッドという、突然変異的な進化を遂げたRS5。スポーツタイヤに2.4t超えの車重でも、身のこなしはセミスリックタイヤを履いた1.6tのサルーンのよう。複雑なシステムは裏方へ徹し、安定性は秀抜で、公道でも不満なく楽しめる。
限界領域まで駆り立てれば、四輪駆動のバランスは精緻に可変。穏やかなドライブモードなら、平穏・快適にクルージングもできる。スポーツカーとしての純度は高くないかもしれないが、完成度は極めて高い。

速さを追求しつつ、排気ガス規制へ対応させるため、車重は増えざるを得なかった。そのかわり、ハイブリッド化に伴い高度なシャシー技術の実装も可能になった。V6ツインターボエンジンを維持しつつ、燃費も向上させ、見事な才腕を実現できている。
アウディRS5 サルーン(英国仕様)のスペック
英国価格:8万9400ポンド(約1860万円)
全長:4896mm
全幅:1952mm
全高:1428mm
最高速度:280km/h
0-100km/h加速:3.4秒
燃費:8.2km/L
CO2排出量:93g/km
車両重量:2408kg(実測)
パワートレイン:V型6気筒2894cc ツインターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:22.0kWh(NMC)
最高出力:639ps(システム総合)
最大トルク:84.0kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック/四輪駆動




















































































































