フランスの名門ゴルディーニ 「魔術師」と呼ばれた伝説的なルノーチューナー 現代のアルピーヌへ続く高性能車の系譜

公開 : 2026.09.26 11:50

現代に受け継がれるゴルディーニの名

その後も新モデルが次々と登場した。1970年には軽量な前輪駆動セダンとして『12ゴルディーニ』が登場し、1974年には高性能ファストバックの『17ゴルディーニ』が登場。また英国では、1979年に『5』にホットなゴルディーニ仕様が追加された。

ゴルディーニ氏はモータースポーツのノウハウを活かし、最終的には1978年にル・マンで総合優勝を果たしたアルピーヌ・ルノー『A442-B』のターボV6エンジンの基本設計にも貢献した。これは同ブランドのレース史において最大の成果であると言えるだろう。ゴルディーニ氏はその勝利を見届けた1年後に79歳で亡くなった。

ゴルディーニ仕様のクリオとトゥインゴ
ゴルディーニ仕様のクリオとトゥインゴ    ルノー

ヴィリー=シャティヨン工場は後にルノー・スポールの本拠地となり、2010年代初頭にはゴルディーニ氏へのオマージュとして、数多くのクリオやトゥインゴが彼の名を冠することになった。

それ以来、ゴルディーニの名称はほぼ使われずにいたが、今回、ついに復活を遂げた。新型『8ゴルディーニ・コンセプト』は、あの「魔術師」の名を冠し、並外れた才能によってルノー車を確固たる地位に押し上げたクルマからインスピレーションを得ている。

ルノーが今もなお彼の功績を称え続けているのは当然のことだ。彼がいなければ、今日のルノーは存在しなかっただろうから。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

伝説的ルノーの名車『8ゴルディーニ』復活の前後関係

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