革新的すぎた気筒休止から驚異のV8「デーモン」まで 物議を醸したエンジン 30選(前編) 高性能でも弱点あり
公開 : 2026.10.09 11:25
キャデラックV8-6-4
その名が示す通り、このエンジンはV8でありながら、燃費が優先される状況では6気筒、あるいは4気筒のみで走行することができる。こうした気筒休止技術は20世紀初頭から機械的な方法で試みられていたが、1981年、キャデラックは電子制御によってこれを実現した。
今日の技術水準であれば、問題にはならないだろう。しかし、40年以上前は電子技術がまだ十分に発達しておらず、うまく機能させることが難しかった。V8-6-4は、稼働しているシリンダーの数にかかわらず正常に動作しないという苦情が殺到したため、すぐに販売停止となった。ただし、キャデラックはオーナー宛てに、メディアでの「不当な悪評」について注意喚起する手紙を送っていた。

写真:キャデラック・クーペ・ドゥビル
シボレー2300
スペック上は独創的に見えたシボレー・ベガだが、1971年の発売直後から信頼性の低さで評判を落としてしまった。問題の多く(決してすべてではないが)は、2.3L直列4気筒エンジンに関連するものだった。
エンジンブロックはアルミニウム・シリコン合金製で、熱に弱く歪みやすいという欠点があった。そして、さまざまな理由からエンジンは頻繁に過熱していた。後に改良が行われたものの、評判を取り戻すには遅すぎた。

シボレー・コッパー・クールド
1923年のシボレー・シリーズMに搭載されたエンジンは、実際には空冷式だが、冷却フィンが銅製(カッパー)であることからこの愛称が付けられた。GM関係者はこのエンジンに絶大な自信を持っており、水冷式エンジンはまもなく時代遅れになると確信し、発売初年度で月産5万台を達成すると予測していた。
実際、シリーズMはわずか759台しか生産されず、その多くはすぐに廃棄された。生産が非常に難しく、壊滅的なほど信頼性に欠けていた。GMは即座に生産を打ち切ったため、悪評は工場の門の外までほとんど広がらなかった。これが、このエンジンに関して言える数少ない良い点の1つだ。

シボレー・スモールブロック267
シボレーのスモールブロックは傑作エンジンと見なされることが多いが、4.4Lの「267」バージョンについて好意的な評価をする人を見つけるのは難しい。1980年頃、「マレーズ時代」と呼ばれた米国自動車デザインの低迷期に短期間生産されたこのエンジンは、低燃費と低排出ガスの実現を目指し、名高いスモールブロックを改良したものである。
現代の基準で見れば、どちらの点でも優れていたとは言えないが、批判の大部分はその性能に関するものだ。1980年にカマロに搭載された際の出力はわずか120psで、ラインナップ最下位の3.8L V6エンジンよりわずか5ps高いだけだった。愛好家向けとされるはずのV8モデルとしては、あまり冴えない性能だ。

写真:1981年型カマロ(代表例)





























