フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(1) エンジンモデルとして設計し直す、前例のない計画 生憎6速MTのみ

公開 : 2026.10.29 18:05

従来より向上した製造品質や素材の高級感

インテリアも、500eから巧妙に引き継がれており、先代の500より遥かに製造品質は高そうに見える。素材の高級感も増し、スタイリッシュなデザインが好ましい。内側のドアハンドルはなく、ボタンで開閉するが、つい今までの取っ手を探しがちだった。

ダッシュボードには、10.25インチのタッチモニター。アイコンが密集気味ながら、反応は素早く、アップル・カープレイとアンドロイド・オートには無線で対応する。

フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)
フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)

少し高めの座面と、ストロークの長いシフトレバーの感触は、500ではお馴染みといえるもの。丸く縁取られたメーターモニターには、スピードとタコが大きく描かれる。ただし、表示はステアリングホイールのリムに隠れがちだ。

前方視界は広いが、リアウインドウが小さく、リアピラーが太く、斜め後方の死角は広め。大きなドアミラーが、それを補う。

3枚が押し込まれたように並ぶペダル

気になったのが、ペダル配置。左ハンドル車と異なり、3枚が押し込まれたように並び、フットレストも小さい。シートの高さ調整ができず、身長次第では丁度良い運転姿勢を取りにくいかもしれない。

定員は4名だが、3ドアだから乗降性は良くなく、後席の空間は限定的。横方向に余裕はあるものの、前後方向は、特に足もとが狭く感じられる。荷室も広くはなく、機内持ち込みサイズのスーツケースが、入って3個。リアシートを倒せば、拡大はできる。

フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)
フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)

実は左ハンドル車には、歩道側に小さなリアドアが追加される、「3+1」というボディも用意されている。だが、右ハンドル車に設定はない。コストが見合わないのだろう。

肝心な走りの印象とスペックは、フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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