ダイハツ・キャスト・アクティバ/スタイル

公開 : 2015.10.01 23:40  更新 : 2022.12.12 21:29

愛嬌のある、一見フィアット風、あるいはミニ風の、いやここはクール・ジャパンならではの、というべきか、ようするにカワイイ系のデザインだけれど、乗り心地はフラット感重視でファーム、見かけと違って硬めである。

‘FORCE CONTROL’ という言葉がムーブのときから使われている。足回りの担当者によると、ブッシュの使い方などで最近わかってきたことがあるという。

このあと、スタイルX ‘SAII’ を試した。自然吸気の安い方のグレードにスマアシIIを装着した仕様で、お値段1,285,200円である。

ターボがない分、回す必要があるので、エンジンがうなる傾向があるけれど、これもまた十分な動力性能を持っている。若干遅いところに味がある。

乗り心地はアクティバ同様ファーム志向なのだけれど、同じ15インチでも、あちらは60、こちらは55を履いている。

ライト・ローズ・マイカ・メタリック色の外観はフツーのおばさんぽいのに、スタイルのほうがいっそうファームなのだ。ちょっと意外でした。

硬過ぎでは? と担当者に訊ねると、ようするにダイハツとしては ‘登録車’ からのダウンサイザーの期待に応えるべく、長距離乗っても疲れない乗り心地を目指している、という回答だった。

ステアリング・フィールはしっかりしている。電動アシストのプログラムを地道に改良しているという。ところが、ロック・トゥ・ロックはたっぷり3回転あるので、アクティバもそうだけれど、とりたててスポーティな印象はない。そこが惜しいというか、モッタイナイ。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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