オークションの読み方 フランスの粋「アールキュリアル 2017モナコセール」
最終更新日:2017.07.09

ポルシェ祭りの結果は…
リストをご覧いただくとお判りのようにモナコセールには、356Bロードスターから997GT3 RSRまでマニアックな23台のポルシェが並んだ。このうち落札されたのは12台だけで、希少性が低い車両が流れている。細かく見てゆくと356のオープンモデルは高値キープが続くが、クーペは以前の額に戻りつつあり、911の75カレラも一時期の2/3まで落ち、ターボ系も以前ほどの勢いは無くなって来た。
その中にあって911誕生30周年を記念して全世界911台限定で作られた964カレラ4のジュビリー・リミテッドは、希少な存在で走行が4万kmと少なめだったこともあり2321万円まで値を上げた。このほかスバッロの養成学校が手掛けた964をナロー風にモデファイした「バックデーティング2.3ST」も人気を集め、2012万円で落札されている。
一方で限定のホモロゲート用モデルながらフロントエンジンの924カレラGTとなると評価が低くなり、ここでは707万円と別世界のような額で終わってしまった。
モナコならではのクルマも
F1のモナコGPやWRCのモンテカルロラリーを開催するモナコでのオークションだけに、ここにゆかりのマシンが何台か用意された。F1マシンでは1997年にデーモン・ヒルが乗ったアローズA18が出品されたが、存在感が薄いためかエンジン付きながら2193万円と思われる最低落札額に届かなかった。

一方でプライベーター向けに製作されたルノー5ターボ・コンペティション・クリエント・セヴェンヌは、ほとんど流通せず現存数が少ないモデルだけに2166万円まで上昇して決着した。このほかグループB時代を代表するモデルのひとつであるプジョー205 T16は、4台のみ作られた希少なホワイトのボディカラーで走行248kmという新車同様のロードカーが姿を見せたが、最低落札額が高かったためか落札されなかった。グループB仕様のコンペティション・ヴァージョンのプジョー205 T16も出品された。ワークスカラーを纏うが当時プライベーターが参戦したマシンというヒストリーの弱さから流れている。このほかグループBマシンの異端児たるMGメトロ6R4も出品されたが、人気薄のモデルだけに1400万円と思われる最低落札額に届かず終わってしまった。
バックヤードモデルも登場
フランスとイタリアの間にあるモナコだけに、両国のバックヤードビルダーによるシングルシーターマシンも登場した。ひとつはランチア・アウレリアをベースに製作された1958年パロンツィーニ・モノポストで、こちらは279万円で落札。もうひとつはポルシェ356 1600Sをモノポスト化した1968年ベヨール・ポルシェ356 1600Sモノポストで、ベース車の人気からかちょっと高めの403万円で終えている。
人気だったフランス人の郷愁モデル
オークションにはスーパースポーツやGTカーのほか、フランス人にとって懐かしのクルマも用意されていた。モナコという特別な場所だけに人気を集めたのがシトロエン・メアリ4×4で、レストア済みで新車状態にあることから573万円を記録。ヤングタイマーでは、日本でも人気を集めたプジョー205カブリオレのローラン・ギャロス仕様は、走行が12,700kmと新車同様だったため、驚きといえる325万円まで競り合いが続いた。
このほかフランス人の心の故郷といえるヒストリックモデルでは、1952年シトロエン・トラクション11Bベルリーヌ(202万円)、1953年シムカ9スポール・クーペ(588万円)、1980年プジョー504カブリオレ2ℓインジェクション(449万円)が人気を集めていた。
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