英国の見方 ホンダCR-V ハイブリッドAWD試乗 実用性に優れたファミリーSUV 7人乗りが選択できないのが課題

公開 : 2018.11.20 11:10

どんな感じ?

リニアな加速 パドルで回生ブレーキ制御

EVモードで走行していると、切れ目なくガソリンエンジンが発電機を動かしたり、必要に応じて駆動を受け持ったりしながら、CR-Vハイブリッドは静かでリニアな加速を味わわせてくれるが、他のEVパワートレインほどのトルクはなく、速く走ろうと思えばガソリンエンジンの手助けが必要となる。

エンジンサウンドはより自然に聞こえるよう調整されてはいるものの、CVTのように常に高い回転域を保つ必要はなく、ほどほどの速度で走っている限りはまるでリーフブロワーのような不思議な印象だ。不快ではないが、聞こえないというわけでもない。市街地を走行している限り、ドライバーの耳に届くのは低いハミングだけだ。

床までアクセルを踏み込めば、ガソリンエンジンは回転を大きく上げるが、一旦アクセルを緩めるとすぐさま回転数は落ち、電気モーターによる駆動に切り替わる。盛大なエンジンサウンドを響かせようとすれば、ドライバーは思いっ切りアクセルを踏み込む必要があるが、そんな運転はCR-Vの優れた効率性には似合わないだろう。

変速ギアがないにもかかわらず、CR-Vハイブリッドにもパドルシフトがステアリングコラムに設置されており、このパドルを使って回生ブレーキによる発電量を制御することで、あたかもエンジンブレーキの効きが変化するように感じられ、大きな効果を発揮している。ブレーキペダル替わりにこのパドルシフトを使うことはできないが、注意深く運転すれば、比較的簡単に航続距離を最大化させることが可能だ。

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