長期テスト フォルクスワーゲン・ポロGTI+ スピードと快適さのバランス

公開 : 2019.05.05 16:50

Bセグの大本命、VW ポロGTIの登場です。高価ですがふさわしい洗練度を備え、ゴルフとの比較にも耐えることができそうです。「冷たく強烈なキャパシティ」と評される一方、DCTの制御は今ひとつで、スイフトよりも身軽さは劣ります。

もくじ

洗練性では勝り、魅力では劣る
冷たく強烈なキャパシティ
専用装備で品格が増した外観
問題はギアボックス スイフトに比べると身軽さに欠ける
パフォーマンスと上質なコンフォート性能のバランスの良さ
テスト車について
テストの記録

洗練性では勝り、魅力では劣る

洗練性では勝り、魅力では劣る
ポロGTIを見ると、前に長期レポートをお送りしたスズキを思い出すかもしれない。刺激的で痛快な本性を知ってしまえば、多少の不備や欠点もつい見過ごしてしまうようなクルマだった。しかしスイフト・スポーツが去った今、私の胸にはある疑問が浮かんでいる。スイフト・スポーツと、魅力では劣るが洗練された、いわゆるポロGTIのようなクルマと取り替えたくなるだろうか。

これは大変良い質問だが、同時に現実的な問題にもなった。スイフト・スポーツに別れを告げる直前に、編集部にポロGTIが到着していたからだ。少々できすぎな話ではあるが。

ともかく、クラス随一のインテリアと万能のクオリティを備える第4世代の洗練性はロードテストでも述べたとおりで、最高のポロGTIなのは間違いない。もはやポロのトップモデルと言うよりもしっかりしたパフォーマンスカーになってしまった印象もあるが、これはVWが推し進めてきたことだ。ポロのモデルライフの中で異常に早く登場し、使用されているMQB AOプラットフォームはGTIモデルを前提として設計されたという。

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