新しいスマートEQフォーツーとフォーフォーを発表 斬新なほどシンプル

公開 : 2019.09.10 12:50  更新 : 2019.09.11 22:16

フランクフルト・モーターショーで2シーターと4シーターの新しい都市部向けEVが発表されました。エクステリアデザインは新しくなっていますが、パワートレインは基本的にキャリーオーバーとなるようです。

もくじ

スマートのオリジナルへと立ち返る
レーダーを利用した回生エネルギー機能を搭載

スマートのオリジナルへと立ち返る

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

スマート社は、新しいEQフォーツーと、フォーツー・カブリオ、フォーフォーを発表し、EV専門の自動車メーカーとなる。フランクフルト・モーターショーで発表された最新モデルとともに、ブランドが「オリジナルへ立ち返る」ことにも触れている。

2007年以降、スマートはすべてのモデルで電動化技術を導入したモデルをラインナップしてきたが、2018年に「アーバン・モビリティEVブランド」となることを発表。経営体制が見直され、3気筒ガソリンエンジンは廃止された。

スマートEQのエクステリアデザインは、「斬新なほどにシンプル」だとダイムラーのデザインチーフ、ゴードン・ワグナーは説明するが、クルマとしての進化も示しているといえる。フロントグリルは従来よりも大きくなっているが、その面積の殆どはブランク。EVは空冷する要件が少ないためだ。

初めてフォーツーとフォーフォーのフロント周りのデザインが異なるようになり、4シーターのフォーフォーはよりダイナミックなアピアランスを、2シーターのフォーツーは馴染みのあるフレンドリーなアピアランスを獲得している。新しいテールライトのデザインも特徴で、フルLEDヘッドライトはオプション。スマートらしくカラーバリエーションも豊富だ。

インテリアはまだ明らかになっていないが、スマートフォンやカップホルダーのために、センターコンソールは新しくデザインし直されるという。インフォテインメント・システムも新しくシンプルなものとなり、スマートフォンやウェアブル・ディバイスとの接続機能を強化。ユーザーがスマートフォンを通じてアプリのダウンロードをしたり、アップデートしたりすることで、クルマ側の機能も随時対応できるようになるとしている。クルマの充電状況をスマートフォンに表示したり、エアコンの操作も車外から可能だという。

レーダーを利用した回生エネルギー機能を搭載

パワートレインに関しては、これまでと大きな変更はない。リアに搭載されるモーターの最高出力は81psで最大トルクは16.2kg-m。フォーツーの場合、静止状態から60km/hまでの加速は4.8秒、0-100km/h加速は11.6秒となっている。ちなみにフォーツー・カブリオの場合はそれぞれ4.9秒と11.9秒、フォーフォーの場合は5.2秒と12.7秒となる。最高速度はすべてのモデルで130km/hに届く。

バッテリー容量は17.6kWhとコンパクトで、航続距離はNEDC値で160kmほど。現在入手できるEVよりもだいぶ短い航続距離だが、スマートはドイツでの平均的に必要な航続距離に対して数倍の距離は走れるとしている。一方で小さなバッテリーは車重を軽減し、専有する体積も少なく済むから、走行性能への影響も少ない。

目立った新たな機能としては、レーダーを利用した回生エネルギー機能。自社の前方の車両との距離を計測し、先行車が減速すると自動的に自車も回生ブレーキが掛かるもので、航続距離を伸ばすことにも有効だ。また小型のバッテリーは充電時間も短くて済む。家庭用コンセントを用いても3時間でフル充電が可能で、オプションの22kW充電器を用いれば、40分で残量10%から80%まで充電が可能だという。

新しいスマートの価格は発表されていないが、パワートレインの変更がなかったから、現状から大きく価格が変わることはないだろう。

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