【オススメしたいがネックは価格】トヨタRAV4 PHEVへ英国試乗 306psの優れたシステム

公開 : 2021.02.09 10:25  更新 : 2021.07.27 14:51

高めの価格ながらオススメしたくなるPHEV

試乗では複数車線の高速道路から郊外の流れの速い区間、市街地など様々な条件の道を走行したが、57kmをEVモードで走ることができた。メーカー値は74kmだが、充分健闘した数字といえる。特に効率を良くする気遣いをしたわけでもない。

バッテリーの残量が少なくなりハイブリッド・モードに切り替わってから、さらに145kmを走行している。その時の燃費も、17.3km/Lと良好だった。

トヨタRAV4 PHEV AWD-iダイナミック(英国仕様)
トヨタRAV4 PHEV AWD-iダイナミック(英国仕様)

RAV4が搭載するPHEVは、素晴らしいシステムのようだ。動的性能やエネルギー効率、EVモードでの航続距離など、すべての面で頼もしい。乗る度に充電を繰り返せば、ガソリンスタンドへ行く機会は大幅に減るはず。

しかも乗り心地が良く、滑らかな操縦性を備えたクルマであることも見逃せない。細身のステアリングホイールの操作に対する反応は正確で、重み付けも丁度いい。

リアシートの広さも充分。荷室容量は、バッテリー搭載に伴う変更をわずかに受けているものの、520Lという大きさを確保している。

唯一引っかかるのは価格。英国の場合、4万7395ポンド(663万円)からに設定された。BMWボルボのライバルより優れる、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツのPHEV版より高くなってしまう。

OEM車両となる、スズキ・アクロスのPHEV版よりも高い。しかし、プレミアム・ブランドに並ぶような上級な魅力があるとはいえない。

そうとはいえ、トヨタRAV4 PHEVの標準装備は充実している。組み立て品質にも優れ、システムも優秀。PHEVのSUVに興味があるなら、オススメしたくなる内容ではある。

トヨタRAV4 PHEV AWD-iダイナミック(英国仕様)のスペック

価格:4万7705ポンド(667万円/試乗車)
全長:4600mm
全幅:1855mm
全高:1685mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:6.0秒
燃費:100.0km/L
航続距離:74km
CO2排出量:22g/km
車両重量:1900kg
パワートレイン:直列4気筒2487cc自然吸気+ツインAC同期モーター
使用燃料:ガソリン
バッテリー:18.1kWh
最高出力:306ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:CVT

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