【名脇役は健在】フォルクスワーゲン・ゴルフ・バリアントへ試乗 8代目にもワゴン登場

公開 : 2021.06.02 08:25

フォルクスワーゲン・ゴルフの実用性を拡張する、ステーションワゴンのバリアント。日本でも人気のボディを、英国編集部が評価しました。

もくじ

ハッチバックでは得られない611Lの荷室
洗練され反応が良い2.0Lディーゼル
実用性と上質さ、使い勝手の良さ
フォルクスワーゲン・ゴルフ・エステート 2.0 TDI 150 スタイル (ヴァリアント/英国仕様)のスペック

ハッチバックでは得られない611Lの荷室

text:Richard Lane(リチャード・レーン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアント。SUVの主役級の人気で、存在が忘れられがちな1台だ。四輪駆動で300ps超の高性能に、優れた実用性を兼ね備えたR仕様なら、時々話題にのぼるかもしれないが。

欧州では、ひと回り大きいパサート・ヴァリアントの方が圧倒的に人気は高い。加えてゴルフ・サイズのステーションワゴンは、比較的選択肢もまだ多い。フォードもスコダもトヨタも、1モデルをラインナップしている。

フォルクスワーゲン・ゴルフ・エステート 2.0 TDI 150 スタイル (ヴァリアント/英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ・エステート 2.0 TDI 150 スタイル (ヴァリアント/英国仕様)

一方でアウディやBMW、メルセデス・ベンツといったプレミアム・ブランドは、あえてラインナップしていない。より大型で価格帯の高いモデルへ、囲い込みを行いたいからだろう。Aクラスに、シューティングブレークが追加となった程度だ。

フォルクスワーゲン・ゴルフのドライバーが得られて、ゴルフ・ヴァリアントのドライバーが得られないものは何だろう。当然ながら、大きな荷室はヴァリアントの特権。380Lに対し、611Lの空間が付いてくる。

ちなみに、クラスの競合となるフォード・フォーカスは575Lだが、スコダ・オクタビアは640Lもある。さらにパサート・ヴァリアントは650L。プラグイン・ハイブリッドを選んでも、多くを圧倒する荷室が得られる。人気の理由の1つでもある。

ゴルフ・ヴァリアントの場合、荷室のフロアは高さ調整ができる。開口部の下辺とフロア高を合わせることも可能で、大きな荷物の積み降ろしを簡単にしてくれる。そのフロアの下にも、大きな空間が隠れている。

洗練され反応が良い2.0Lディーゼル

リアシートの背もたれは、テールゲート近くに配されたノブを引けば、ほぼフラットに折り畳める。そうすると、荷室容量は1640L以上に大きくなる。

必要な機会は限られるかもしれないが、長いものを積みたい場合は背もたれ中央にスキーハッチも付いている。身長の高いスキーヤーだと、DSGのシフトセレクター辺りにまでスキー板が届いてしまうかもしれないけれど。

フォルクスワーゲン・ゴルフ・エステート 2.0 TDI 150 スタイル (ヴァリアント/英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ・エステート 2.0 TDI 150 スタイル (ヴァリアント/英国仕様)

それ以外、ヴァリアントはハッチバックのゴルフと大差はない。車内は居心地が良く、ドライビング体験は好感触。タッチモニター式のインフォテインメント・システムは少し使いにくく、フォーカスほどドライバーの充足感がないことも、通常のゴルフと同様。

英国へ導入されるゴルフ・ヴァリアントのエンジンで、最も強力なユニットとなるのが、1.5Lのターボ・ガソリンと2.0Lのターボ・ディーゼル。どちらも最高出力は150psに設定される。クロスオーバーのオールトラックなら、さらにパワフルなものも選べる。

今回試乗したのは、2.0L 4気筒ターボ・ディーゼルのTDI。長距離を多くの荷物と一緒に移動するという目的を、21km/L前後の燃費で達成できるなら、不満を感じることはないだろう。

2021年、ディーゼルエンジンは少し時代遅れの印象は拭えない。しかし洗練されレスポンスに優れ、素晴らしいユニットだ。最大トルクは36.7kg-mもあり、パンチ力にも不足はない。

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