ジープ・コンパス 詳細データテスト 意外にいいボディコントロール 広い室内 ニーズに合えば魅力的

公開 : 2022.02.26 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★★☆

インフォテインメント

Uコネクト5マルチメディアシステムは、このクルマの目玉になるというほどではない。以前に新型フィアット500で試して好感を抱いたが、そのシステムとなんら変わるところはない。

英国仕様のコンパスは、10.1インチのタッチ式センターディスプレイと、10.25インチのデジタルメーターパネルが標準装備される。ワイヤレス接続のApple CarPlayとAndroid Autoも標準搭載。ワイヤレス充電器は、最廉価モデル以外には装着されている。4xeには、純正ナビもついてくる。

ワイヤレスのミラーリングなど、標準装備の内容は充実。システムも、細かい点にわずかながら不備はあるが、おおむね不満を感じない。
ワイヤレスのミラーリングなど、標準装備の内容は充実。システムも、細かい点にわずかながら不備はあるが、おおむね不満を感じない。    MAX EDLESTON

タッチ画面はそこそこ大きく、入力への反応もおおむね良好。画面下部にはショートカットボタンが常時表示され、さらにショートカットを追加することも可能だ。音量調整などの実体ノブも装備されている。また、メーター表示は好みに応じて設定できる。

細かいことを言えば、不満がふたつある。ひとつは、画面の立ち上がりに数秒かかること。もうひとつは、メーターの照度調整が効かないことだ。

燈火類

LEDヘッドライトは全車標準装備で、十分な明るさがある。マトリックスタイプは、オプションでも用意されていない。

ステアリングとペダル

ブレーキペダル中央のラインはかなり左寄りだが、パッドの幅が広いのでそうとは気付かせない。ステアリングコラムもオフセットしているが、これも気付くほど大きくはない。総じて、ドライビングポジションには満足できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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