ジープ・コンパス 詳細データテスト 意外にいいボディコントロール 広い室内 ニーズに合えば魅力的

公開 : 2022.02.26 20:25

ジープ・コンパスにマイナーチェンジで加わったPHEVをテスト。同じパワートレインを積むレネゲードでも気になった、トランスミッションの制御は改善の余地あり。乗り手を選びますが、ジープならではの走行性能は魅力です。

はじめに

今回はアルファ・ロメオ、と共通性のあるモデルをテストする。

ジュリアやステルヴィオはエンスージアストの御眼鏡にも適うクルマだが、この2車種に用いられるジョルジオプラットフォームはあまりにも専門化していて、量販モデルへ応用するには高コストすぎる。それは、文字通りの量販が見込めるモデルとして高級コンパクトクロスオーバーを、喉から手が出るほど欲しているアルファ・ロメオとしては、ちょっとばかり都合が悪い。

テスト車:ジープ・コンパス4xe S
テスト車:ジープ・コンパス4xe S    MAX EDLESTON

もっとも、フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)的にはそんなこと、グループPSAと合併してステランティスが誕生した昨年1月よりも前から、百も承知だった。そのクロスオーバーはトナーレとして、つい最近になって日の目を見たわけだが、ベースに選ばれたのはジープなどが用いるスモールワイド4×4アーキテクチャーだった。つまり、今回のコンパスとは、兄弟分ということになる。

トナーレは、適正サイズで、価格も手頃な高級コンパクトクロスオーバーを目指した。そして、きわめて重要なプラグインハイブリッド・パワートレインが、そこに積まれるべく開発されたのである。

しかしながら、アルファ・ロメオの新CEOであるジャン=フィリップ・アンパラトがトナーレに試乗するも、その出来栄えに満足せず、アルファの名にふさわしいクルマとするために発売を遅らせた。2018年にテストしたジープ・コンパスは10点満点中6点にとどまったので、彼らの判断にはうなずける。

そうしてアルファが新型車の手直しをしている間に、コンパスのPHEVが英国へ上陸した。マイナーチェンジのタイミングで追加されたわけだが、外観の変化が少ないわりに、中身は大きく改修されている。

そこで、この改良版コンパスをサイド評価してみようと考えた。もちろん、テスト車はPHEVの4xe。フォーバイイーと発音するそれは、来るべきトナーレの実力を推し量る材料にもなるだろう。

同時に、ジープにとっても非常に重要なモデルとなりうる。というのも、このアメリカの象徴的なブランドは、表層的な魅力を備えているものの、英国のユーザーのニーズを十分に満たしては来なかったからだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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