メルセデス・ベンツSクラス 詳細データテスト 最良ではない快適性 走りはスポーティではないが上々

公開 : 2022.04.16 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

MBUXインフォテインメントシステムの操作を行うセンターの傾いたタッチ式ディスプレイは、無駄に大きすぎたり、写真で見て思ったほど集中力を削ぐものでもない。

むしろすばらしく鮮明なディスプレイで、直感的なメニューが並び、配置された高さも適切。Android AutoとApple CarPlayの統合にも非常に都合よくできている。リアのアームレストには7.0インチのタブレットも組み込まれ、上位グレードは前後にワイヤレス充電器や、8つものUSB−Cポートも備える。

かなりの大画面だが、思ったほど気を散らせるようなものではなく、高さは操作しやすい。それでも、走行中はBMWのような実体入力デバイスの方が使いやすい。
かなりの大画面だが、思ったほど気を散らせるようなものではなく、高さは操作しやすい。それでも、走行中はBMWのような実体入力デバイスの方が使いやすい。    MAX EDLESTON

当然というべきか、エアコンなども含め、実体スイッチは少ない。その点については、7シリーズのiDriveのほうが、走行中でも直観的に操作できる。

いっぽうで、音声認識は自動車業界全体をみても最先端を行っている。また、ヘッドアップディスプレイは、ARナビゲーションの情報を効果的に伝えてくれる。

燈火類

Sクラスは、デジタルライトとマルチビームLEDヘッドライト、アダプティブ機能を標準装備。光は遠くまで届き、クリアで、他車の眩惑対策も問題なし。不満なし。

ステアリングとペダル

配置はエクセレント。ドライビングポジションのアジャスト性も同じく。率直に言って、これよりいいクルマはほとんどない。また、フロントシートの形状は一級品だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事