磨かれたコーナリングスピード アルピーヌA110 Rへ試乗 エンジンはSと同じ300ps 前編

公開 : 2023.02.03 08:25

ガラス製エンジンカバーもカーボンに

アルピーヌの工場を旅立つ時点では、A110 S比で車高は10%低く設定されている。スプリングレートは10%硬い。アンチロールバーも同様に引き締められているが、増加したダウンフォースを考慮し、リア側の変更値の方が大きいという。

ブレーキは、A110 Sと同じブレンボ社製の逸品。サーキットを走り込んでも効果的に冷やせるよう、冷却ダクトは新設計になっている。タイヤは定番といえる、ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を履く。

アルピーヌA110 R(欧州仕様)
アルピーヌA110 R(欧州仕様)

インテリアも観察していこう。ドアを開いて真っ先に視界へ飛び込んでくるのが、サベルト社製のシングルシェル・カーボン・バケットシート。これで5kgの軽量化へ貢献している。

見た目より乗り降りしやすく、立ち上がったサイドサポートもタイトすぎない。シリアスな6点ハーネスで身体は固定されるが、ストラップとバックルの位置が巧妙で、装着は難しくなかった。

シートに座り後ろを振り返ると、1.8L直列4気筒エンジンは目視できない。ガラス製のエンジンベイ・パーティションは存在しない。後方視界を確保していた、外側のガラス・エンジンカバーも、軽いカーボン製へ置き換えられた。

フロントガラス上のバックミラーも省かれている。公道での運転に、影響が出ていることは否定できないだろう。A110 Rではサイドミラー以外、後ろが見えないのだから。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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