スバル・ソルテラ 詳細データテスト 走りは平凡で航続距離は不満 内装は質感不足 乗り心地には満足

公開 : 2023.03.25 20:25  更新 : 2023.04.04 01:27

購入と維持 ★★★★★☆☆☆☆☆

2モーターEVとしてほかに勝るほど手頃な価格かと問われれば、そうだとは言い難い。際立つもののないインテリアのクオリティは、4万ポンド(約644万円)程度のファミリーEVならそこまで気にならないだろう。

ところが、ソルテラは4万9995ポンド(約805万円)から。この価格なら、このクルマの性能に納得できても、質感はもちろん、もっと長い現実的な航続距離かより高いパフォーマンス、もしくはそのすべてを望んでもいいはずだ。

スバルはトヨタや日産よりレアなため、残価率も高いと予想される。少数派というのも悪くない。
スバルトヨタ日産よりレアなため、残価率も高いと予想される。少数派というのも悪くない。

テスト結果からは、どちらの性能も目に見える以上のものがあるとは思えない。113km/h巡航での電費は4.3km/kWhで、290kmほどで充電が尽きる計算だ。テスト時はかなり寒い、ヒートポンプを標準装備していてさえバッテリーには不利なコンディションだった。より温暖で、高速道路を使わない短距離移動に徹すれば、320km近く走るはずだが、それでも5万ポンド(約805万円)のEVとしては物足りない。

もちろん、寒ければヒーターを使うケースも増える。また、同じことはbZ4Xにもいえることだが、暖房を使った途端に航続距離はだいたい25%目減りする。ちなみにそれはソフトウェアの問題だとトヨタでは説明している。そのため、ソルテラでもアップデートで改善される望みはある。

スバルは、最大150kWの急速充電に対応できるという。しかしテストしてみたところ、そのレートで充電できるのは短い間だけで、充電量が増えるほどスローになっていく。平均すると80kWを切るが、これは主なライバルに見劣りする。

関連テーマ

おすすめ記事

 

スバルの人気画像