ベントレー・コンチネンタルGTC 詳細データテスト 洗練とスポーティの好バランス サウンドも魅力

公開 : 2023.04.29 20:25  更新 : 2023.05.06 09:45

快適性/静粛性 ★★★★★★★★★☆

みごとなスポーツシートは、ハッピーに過ごせるツーリングの基礎となっている。もう数cm低くしたいというテスターもいたが、背が高いとオープン時に風が当たるというのがその理由だ。

それでも、高速道路を走っていても神を乱すような風の巻き込みはごくわずか。サイドウインドウを上げ、2分で設置も、荷室内のバッグへの収納も楽にできるウインドディフレクターを取り付ければ、113km/h巡航でもキャビンは風をしっかり避けることができる。

オープンでも風の影響はほぼ感じず、クローズでの静粛性も高い。シャシーの剛性不足を感じさせることもまずない。
オープンでも風の影響はほぼ感じず、クローズでの静粛性も高い。シャシーの剛性不足を感じさせることもまずない。    MAX EDLESTON

ルーフを閉めれば、アルミトップとガラス越しよりは外の音が聞こえるものの、騒音レベルは低い。113km/h巡航時の計測値は66dBAで、2016年にテストしたロールス・ロイス・ドーンよりは多少大きいが、2021年のコンチネンタルGTスピードに対しては1dBA上回ったに過ぎない。

シャシーの重さは明らかに完全無欠さをもたらし、荒れた路面ではごくわずかに揺すられる感じはあるものの、スカットルシェイクやシャシーのしなりが感じられることはほぼ皆無。さらにセカンダリーライドは全般的に穏やかかつしなやかだ。ただし、22インチタイヤを履くテスト車は、舗装の傷んだところで少しだけ衝撃が出ることもなくはなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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