ベントレー・コンチネンタルGTC 詳細データテスト 洗練とスポーティの好バランス サウンドも魅力

公開 : 2023.04.29 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

GTC V8の価格は、ほかの仕様に比べてわずかながら穴場感がある。また、このクルマに走り志向のドライバーをより満足させうるプラス要素があることや、それに伴う犠牲が少ないことを知っていれば、その価値は一層高く思えるだろう。

ベントレーの値付けを見慣れていないのであれば、どうして競合するアストンマーティンやメルセデスAMGのコンバーティブルより2割も高い金額を正当化できるのか、疑問に思うかもしれない。

競合するアストンマーティンより高価なコンチネンタルだが、値落ち幅は小さいと予想される。4年後の残価は、より高価なロールスロイスにも引けを取らないだろう。
競合するアストンマーティンより高価なコンチネンタルだが、値落ち幅は小さいと予想される。4年後の残価は、より高価なロールスロイスにも引けを取らないだろう。

それでも、贅沢なマテリアルをふんだんに使ったキャビンを目にすれば、その金額差がどこから来るのかわかるはずだ。ここまでラグジュアリーさで納得させてくれるブランドはそうそうない。また、GTC V8の鋭さを増したダイナミクスをどれほど評価していても、その豪華さに好感を持っていないなら、ベントレーを買うことはないはずだ。

燃費を気にして高速道路を走れば、10.6km/L近い数字は出るし、そうでなくても90Lタンクが満タンなら880km程度のクルージングは可能だ。これがW12だったら、これまで試乗した経験からして燃費はせいぜい9.2km/Lといったところで、航続距離は800kmちょっととなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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