[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ブーストアップで292ps アルピーヌA110 S シリアスが良いとも限らない

2019.11.04

100字サマリー

プラスされたサウンドとフィードバック。アルピーヌA110のトップグレードとなる「S」に試乗しました。グリップ力と操縦性も高められ、スピードも獲得していますが、標準のA110ほどの楽しさはないと英国編集部は評価します。

もくじ

A110はスポーツカーとして非凡な存在
ブーストアップで40ps増しの292psを獲得
高性能版でも外観の主張は少ない
シャープさを増したぶん、しなやかさは減った
ラップタイムを削りたいなら「S」
アルピーヌA110 Sのスペック

A110はスポーツカーとして非凡な存在

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
新しく追加された高性能版のアルピーヌA110 Sで、至らない部分を探すのは難しくない。A110のバージョン2というわけではないからだ。

アルピーヌでチーフエンジニアを務めるジャン・パスカル・ドース。以前のデビッド・トーヒッグから新たに就任した彼は、ケーターハムとのジョイントベンチャーだった頃からA110プロジェクトに関わってきた古株。ルノーのモータースポーツ部門に戻った時に、彼が持ち帰って来たものが、返り咲いた。

アルピーヌA110 S
アルピーヌA110 S

「(A110の)プロジェクトの当初からSは計画していました。アルピーヌの顧客の希望を理解していましたから。より高いパワーとスピード、グリップ力に正確性。サーキットでの安定性も。シンプルです。環境規制が厳しくなることがなければ、もっと早期に導入できたかもしれません」

「批判に対しての答えではありませんし、弱点に対しての修正版でもありません。(A110に)それほど多くの否定的な意見があるとも考えていません。市場やメディアの反応を見れば理解できます」 彼の意見に沿うかたちで、A110の販売台数に対してA110 Sの販売台数比は、3:1になると見込まれている。

販売台数が結果として現れれば、このA110がどれほど特別で非凡な存在なのかを、立証することになるだろう。このカテゴリーの場合、ドライバーの多くは最もパワフルで走行性能の高いグレードを選択する傾向が強いのだから。

 
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