2024年版 人も荷物もたくさん運べる「7人乗りモデル」 10選 欧州ファミリーカーの知られざる魅力

公開 : 2024.04.21 18:05

10. メルセデス・ベンツGLB

長所:快適、雑味のないハンドリング、広い室内空間
短所:洗練されていないディーゼルエンジン、ハッチバックベースによる乗り心地の悪さ、高速コーナーで苦戦

メルセデス・ベンツGLBは、興味深いデザイン戦略を採用している。最上位のGLSのデザイン要素を採り入れた比較的コンパクトなボディで、7人乗りを実現したのだ。この2点は、CセグメントのコンパクトSUV市場において非常に大きな武器となっている。

10. メルセデス・ベンツGLB
10. メルセデス・ベンツGLB

1.3L 4気筒ガソリンから2.0Lガソリン、2.0Lディーゼルとパワートレインは複数あり、最上位モデルとして最高出力306psのAMG GLB 35も用意されている。

アダプティブダンパー(オプション)装着車の乗り心地は快適で、柔らかめのセッティングだがハンドリングも良好だ。四輪駆動の4マチック車は、ある程度のオフロードでも優れた性能を発揮し、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツに匹敵する走りを見せる。

2列目シートは前後にスライド可能で、大人がゆったり座れる広さがある。しかし、3列目シートはかなり小さく、小柄な人か子供専用である。チャイルドシートを装着できるIsofixポイントは後席の5つのうち4つに備わっている。

EVバーションのEQBも見逃せない。シートレイアウトはそのままに電動化した、世界的にもまだまだ希少な7人乗り電動SUVである。決して安くはないが、快適性が高く運転もしやすい。また2023年の改良では、空力性能の向上や低転がり抵抗タイヤの採用により航続距離も約500kmに延長された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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