モーガン・プラスシックス 詳細データテスト 操縦性はクラシックとモダンの中庸 侮りがたい動力性能

公開 : 2024.04.20 20:25  更新 : 2024.04.21 11:34

ケータハムの豪華版、的に思われそうなモーガンですが、もっとゆったりしていて、操縦系は現代寄り。走らせてより楽しいのは4気筒のプラスフォー、と英国編集部は評価しますが、プラスシックスのパワーとゆとりも魅力的です。

はじめに

モーガン・モーター・カンパニーは、見た通りの会社ではない。大半を所有するのはイタリアの会社で、CEOもイタリア人。エンジンはドイツ製だ。フレームのアッシュウッドは、レスターシャーの森から切り出してはいるのだが。

変わらないものもあるが、モーガンが得意とする古き佳き英国車の世界の片鱗を提供し続けるためには、時代に合わせて変化しなければならないものもある。結果、現在のモーガンは、見た目よりずっとモダンなものとなっている。

テスト車:モーガン・プラスシックス
テスト車:モーガン・プラスシックス    JACK HARRISON

そうは見えないだろうが、2020年登場のプラスフォーとプラスシックスは全面新設計で、アルミ接着スペースフレームとエミッションに配慮したBMW製エンジンを採用した。

モーガンは主要メーカーのようなフェイスリフトは行わないが、過去4年間に数多くの改良を実施している。その中には、われわれが初期モデルの試乗で指摘したものも含まれる。

2020年8月には、発売直後のプラスフォーをテストしているが、340psの6気筒を積むプラスシックスを本格的に計測するのは初の試みだ。その実力やいかに。

記事に関わった人々

  • 執筆 / アートワーク

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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